鋼管杭の追加費用の負担について

  • 2015-10-08
  • 名前:ザ・ハウス

やまちゃんさん、こんにちは。

地盤調査については、木造やハウスメーカーの軽量鉄骨造ではスウェーデン式サウンディング試験を、RC造や重量鉄骨造などの自重が重い建物の場合はボーリング調査を行って杭の形式や長さ等の仕様を決めるのが一般的です。

既存の建物があってボーリング調査ができない場合には、予備調査としてスウェーデン式サウンディング試験を行うこともありますが、これはあくまでも計画当初予算の目安をつけることが目的で、最終的には建物を取り壊して更地になった後にボーリング調査を実施して杭の仕様を決めるのが一般的です。

この場合、スウェーデン式サウンディング試験で得られた結果をもとに杭や地盤補強工事の一次的な予算取りをするものの、「最終的には建物解体後のボーリング調査の結果をもって金額を正式決定する」という、施主、設計者、施工者間での共通認識が必要です。

地中のことは実際に採掘してみないと分からないことも多いため、もしこれらのように普通に考えられる注意や策が講じられていたとすれば、設計者や施工者にとっては不可抗力と考えられ、増額分の負担はその土地での建設を求めた施主自身が負うのが一般的と言えます。

しかしながら、通常考えられる範囲の注意が向けられておらず、設計者や施工者の段取りに不備がある場合には、話し合いの余地があるのではないかと思います。