解約前に仕切直しの打合せを設けてはいかがでしょうか。

  • 2021-11-01
  • 名前:ザ・ハウス

みおさん、こんにちは。

新婚生活を過ごす大事なお家を期待してご依頼された工務店が契約後に対応が悪くなり、解約を考えるご状況に大変お困りのことと思います。

この度、解約に至る経緯が、みおさんのご都合となるのか、工務店の不手際により仕方なくみおさんが解約されるのか、判断が分かれるところかと思います。

みおさんの都合の場合は、一般的な契約書の約款には「掛かった費用を契約者が負担」と記載されており、「工事請負契約書」に従って工務店の損害を賠償することになります。
ただし、契約締結から契約解除までにかかった費用を住宅会社が請求することは認められていますが、その業界における「平均的損害」を超える場合には、消費者契約法にて無効とされています

これまでの経緯を考えますと、一方的にみおさんのご都合とも言えないと思われます。工務店の不手際により解約となる場合は、みおさんがご負担される費用も変わると思われます。

解約の原因、各々が負担する費用について、当事者で合意ができない場合には、法律の専門家にご相談をいだいたり、裁判に至る前の方法として民事調停を申し立てるなどが、考えられます。

ずるずると先延ばしをするより、傷が浅いうちに解約のご決断をいただくのも得策であると思う一方、現在、「解約するしかない」と思うほどに不安を感じておられることを工務店に伝え、今後の進め方について、仕切り直しの機会を設けられてはいかがでしょうか。
念のためにご相談先をご案内いたします。

※住宅リフォーム・紛争処理支援センター
 https://www.chord.or.jp/

※法テラス
 https://www.houterasu.or.jp/index.html

※民事調停
 https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_04_02_10/index.html