複数の依頼先に相談することもいいことです

  • 2007-11-15
  • 名前:ザ・ハウス

ミキトさん、こんにちは。

先の書込みでは、住宅を建てる方から見た価値について考えましたが、供給する・作る側から見た価値というのも当然あります。

同様に家電で例えると、この商品には購入者が5万円の価値しかない、と考えても、メーカーや流通が10万円でないと売れない、となれば取引は成立しません。両者の考える金額が異なることはどちらが正しいと言う訳ではなく、自分が得をしようとする資本主義の基本的な行動です。しかしながら、商品を購入できない、商品が売れないことはお互いの得になりませんので、両者が歩み寄って(例えば、特売セールなどで)金額を調整することになります。

さて、ミキトさんは1社のハウスメーカーとじっくりと話し合いをしてきたが予算と合わない、ということですが、その原因はハウスメーカー、ミキトさんの両者にある可能性があります。

まず、ハウスメーカー側ですが、ミキトさんの要望以上の性能・仕様をもともと持ってしまっているため金額が高くなりすぎていることがあります。これは不当に利益を多くとっているということではなく、ハウスメーカーが「標準」と考える性能・仕様が、ミキトさんが考える「標準」よりも高くなっている、ということです。別の依頼先にご相談すると、あっさりと予算内におさまることもあります。
次に、ミキトさん側ですが、先程の反対になります。ハウスメーカーの考える「標準」よりも、ミキトさんの要望が多くなっていることがあります。別の依頼先にご相談すると、要望が多すぎたのかを判断することができます。

> 「どこは幾らまけてくれた」とか言うのは好きではないので

ミキトさんのおっしゃるように、注文住宅での価格競争は、一時的には得をしたように思えますが長期的にはそうではないと思っています。ミキトさんの家づくりの考え方は正しいと思います。
しかしながら、(特に初めての場合)価格の感覚を得るために(特に初期の段階では)複数の依頼先に相談する方がいいと思います。前述のように、価格が合わない理由はどちらにもある可能性があるからです。

様々な依頼先から話を伺い、価格だけではなく、工法や建材などについても知識を深めていただき、しっかりとした価値基準を作っていただき、それが練り上がった段階で1社とじっくりとおすすめいただくといいように思います。