補足させてください(2)

  • 2006-05-15
  • 名前:まさし

5.繊維強度
あまり知られていませんが、GWの原料はアルカリガラスですが、繊維表面に水分が吸着すると、その繊維強度(引張り)は著しく低下します。築30年程度の解体された家屋のGWを見ていただければよいのですが、手で簡単にボロボロになってしまう場合も見られます。しかしRW繊維では上記のような低下はほとんど見られません。

6.コスト 実はkg単価でいえばRWのほうが安いのです。しかし製品密度が3?5倍程度差がありますからトータルでRWのほうが高くなるのは当然です。しかし、実際に断熱材だけでどの位差がでるものなのか、是非業者様に見積っていただくことをお勧めします。場合によっては「断熱材だけでは見積れません」といわれるかもしれません。しかし当然ながら実際は見積れるのです。材工でいくら位高くなるのか、建物全体に対してどの程度の負担増になるのか明確にされることをお勧めします。
7.価格カルテル 昨年のGWメーカーの公取違反で犠牲になったのは我々一般の消費者です。それもはじめてではありません。しかし、メーカー側はやはり販売店へのお詫びが先のようです。少し論点がずれますが、このような業界にはやはり一般消費者が厳しい態度を示さなければいけない時代だとも考えます。もちろんRW業界に絶対ないのかどうかはわかりません。
この他、ご予定地が(準)防火区域?や工法?等ぽぽさんに確認したいことは多々ありますが、とりあえずGWとRWの簡単な比較は以上です(字数が許せば更にあるのですが取り敢えず今回はここまでとします)。
最後にセルロースファイバーについてですが、確かに欧米では結構使われていますし、日本でも大手のハウスメーカーが使い始めています。しかし、工場で充填すれば別ですが、実際現場で施工するのを見た印象では、個人的にはやはり壁の隙間に開繊した繊維を均一に吹き込む工法には無理があると思います。またこうした吹き込みには必ず”充填物の沈降”がつきものです。更には工賃もGWやRWの2倍以上と聞きます。しかし逆に天井の断熱には良い面もあります(詳細は別途)。結論としては天井以外、私個人はお勧めできません。
尚、私自身は特にRWを拡販しようとする気はありません。あくまで消費者としての客観的な評価に基づく意見です。また、融点という表現や次世代省エネ基準の断熱工法など、ご異論もあるかもしれませんが、ここではごく一般的な相違点を書かせて頂きましたのでご了承ください。