納得出来る家が完成する事が重要です
- 2012-05-25
- 名前:ザ・ハウス
まりのしっぽさん、こんにちは。
工務店の見積金額と当初のご予算が大幅にかけ離れていらっしゃるとのことで、大変お困りのご状況とお察しいたします。
まりのしっぽさんがおっしゃるように、見積もり金額を調整していくうちに、設計中の打ち合わせとは全く違う家になってしまっては意味がありませんので、予算オーバーするにしても限度というものがあります。
基本設計をやり直す事なく、使う素材や設備などのスペックダウンで調整可能な幅は、約1割から2割程度までといったところでしょう。
建築家に十分な経験が無いと、コストを予測するための判断材料が少なく、コストを見誤ってしまうという事が起こってしまいがちです。
その点では、ご質問のケースでは、ご依頼になられた建築家に一定の責任がある事も否定は出来ません。
ここからは、まりのしっぽさんのお気持ち次第というところではありますが、今回の件でその建築家との信頼関係が修復不可能な状態になってしまっているというご判断であれば、これまでの経緯を改めて建築家と一緒にしっかりと検証した上で、設計料を全額または一部返還してもらって解約する方向で交渉すると言うのも一つの手段と言えます。
もちろん建築家側にも主張はあると思いますので、お互いが納得する形に至るには一筋縄にはいかないかも知れませんが、「設計料の返還と白紙解約」を建築家に求める上では、責任負担について協議するということを避けて通ることは出来ないのではないかと思います。
一般論として申し上げますと、建築家としては純粋に良い物をつくりたいと考えますし、可能な限り施主の要望を叶えて喜んでいただきたいと考えますので、少し予算を超える危険性があっても、まずは要望を取り入れて設計を進め、実際の見積もり金額が見えてきてから調整するという事は実際によく行われている手法でもあります。
いずれにしても、お互いが良い家をつくるために真摯に取り組んできた結果ですので、まずはお互いが納得出来る最善の道を模索する事に注力されてみてはいかがでしょうか。