慎重にご判断ください。

  • 2013-06-06
  • 名前:ザ・ハウス

ジャスミンさん、こんにちは。
 
擁壁の問題は大変複雑ですので、図面や現地を拝見していない限りでは、あくまでも一般的なお話しになってしまいますことをご了承ください。
「裏側(北側)に高さ3M程の擁壁」、そして「この土地は擁壁上になります」とのことですので、道路面(南側)と敷地は平坦、裏側(北側)の土地はジャスミンさんが検討中の土地よりも3M低い、という理解でよろしかったでしょうか?
この前提でご説明をさせていただくと、裏側(北側)の擁壁に負荷が掛からないように基礎を深く掘り下げたり、建物の配置を擁壁から遠ざける必要が生じます。
この時、基礎を深く掘り下げる場合にはその分のコストが掛かりますし、建物の配置を擁壁から遠ざけて計画しなければならない場合には、配置計画の制約を受けるため、希望の面積の建物が建たない場合があるのでご注意ください。
ただ、ご質問を拝見させていただくと、擁壁の状態は「大谷石とコンクリートの2段」とのことですので、ほぼ確実に擁壁の建て直しが必要になるのではないかと思われます。
さらに擁壁を何軒かで共有しているとのことですので、擁壁を壊すことによって生じる隣家への影響も気になります。
隣家への影響を配慮して工事を行うことは不可能ではありませんが、土が崩れないようにするためには、直接的な建築工事の他にも、相当な仮設工事費や調査費が掛かります。
擁壁のある土地は、相場よりも安めの価格で売りに出されることが多いのが一般的ですが、擁壁を建て直す費用を見込むと最終的には相場と同等か、それ以上になってしまうことが少なくありません。
建築家の方が「杭を打つくらいなら地下室を作れば構造的には強固になる」と仰られた点についてですが、確かに、ただ杭を打つよりも費用対効果が高くなるケースがあります。
杭のコストは建物を強固にはしても室内のスペースは生みませんが、地下室のコストは建物を強固にしつつ、スペースを生み出すことができます。
ですが、この選択が効果的かどうかは、あくまでも地盤の状態によって異なりますし、またジャスミンさんの予算計画によってもご判断が変わるのではないかと思います。
擁壁は工事に着手してから初めて分かることも多く、工事着手前には想定していなかったコストが生じてしまうことがあります。
率直に申し上げて、今回のケースも工事に着手してみないと確実には分からない事柄が多いと思われます。ですが、もしジャスミンさんが可能な限りの想定をした上でご検討されたいとのお考えでしたら、ご相談されている建築家の方の指示に基づいて、建築会社から擁壁の解体、新設工事の概算見積りをお取りになるのがよろしいかと思います。
ご判断に必要な情報が出揃うのを待ち、その上で慎重にご判断されてはいかがでしょうか。