妥当な金額を知ることが必要です
- 2012-11-17
- 名前:ザ・ハウス
はまっちさん、こんにちは。
一般的に、年度末や四半期末の決算期には、通常よりも多額の値引き額が提示されることが多いようです。
大手のハウスメーカーは大量生産、大量仕入をすることによってコストダウンを図っています。そのためには何と言っても一定の受注量を確保することが先決ですので、実はハウスメーカー側にとっても、値引きをすることに妥当性がないわけではありません。
場合によっては、「最初の見積り額はいったい何だったの?」と思う位の大幅値引きが提示される場合もありますが、値引き額の適正範囲については、率直な所、何とも申し上げることができません。
なぜなら、そもそも最初の見積り額に「値引きしろ」が上乗せされているだけかもしれないからです。
しかし、仮にそれを知ろうとしても、本当の所は見積りをしたその本人にしか分かり得ません。
このような前提でできることは、近い特徴を持ったハウスメーカー同士を比較し、「我が家の相場感」を知ることです。
「我が家の」とあえてしたのは、異なる条件で出された他の家の価格と比べても、まったく比較にならないからです。
もちろん、工法や仕様が異なるハウスメーカーを比較しても本当の意味での比較はできませんが、たとえ厳密ではなくても、複数のハウスメーカーを比較することによって「我が家の」条件下で出された見積りが「とんでもない価格なのか」、「妥当な範囲なのか」のあたりを付けることは可能です。
また、ハウスメーカーの場合、工場で生産された部材を独自の工法で建てる方法をとっていることが多いので、ある1邸だけのためにその方法を変えることの方がかえってコストが高くついてしまう側面もあります。
しかし、もちろん現場で施工される部分もありますので、完全に手抜きがないと言い切ることはできません。
手抜きが起きる可能性のある要素は、どんな小さな芽でも摘んでおいた方がいいという考え方に立てば、多額の値引きを要求することは得策ではないと言えます。