大変感謝致します。ただ恐縮ですが誤りがあります
- 2006-04-01
- 名前:まさし
この度は、メーカーにまで問い合わせて頂きご回答を頂戴し誠に有難うございます。
ただ、いくつか誤りと思われる内容が含まれておりますので大変恐縮ですが訂正させて頂きたく存知ます。
1.もともと2000年の法改正(施行)は規制緩和とも関連し、輸入建材などの国外評価と国内での性能評価とのギャップをなくすため、できるだけ国際基準に沿った内容とすべく、ISOに準じた試験方法と基準に変更されたものです。したがってむしろ各国での火災の特徴にあわせた(各国バラバラだった)試験方法を統一していこうという流れに沿った改正です。
2.不燃材料認定は耐火認定などの構造認定と違い、素材(構成)そのものの性能を認定するものであり、厚さや密度、材料構成などの変更がなければ、たとえ構造の中であろうと外であろうと、基本的にはどこにどのように使用されるかという問題ではありません。勿論建築基準法に基ずくものですから建築に関連する用途であることは間違いありません。
3.500℃前後で溶融し始めるというのは、輻射熱でのお話しです。もともとグラスウールを製造する際は、大きな割合で輻射熱を利用して溶融させます。また、法改正により導入されたコーンカロリーメーターも輻射熱による試験です。ここでは総発熱量と発熱速度を計測しますが、700℃の基準というより、実際にこうした試験をして試験体の表面温度を測定したところ700℃をこえており、不燃材料認定基準である20分を経過したときには、大きく収縮してしまっているというのが実状です。なおロックウールについてはグラスウールより約200℃程度溶融温度が違いますので、耐熱温度も高く、10Kや16Kなどの低密度商品もないためこの点では両者は大きく違うといえます。
4.新認定番号NM-8603などの製品は、旧不燃第1028号ポリエチレン封入グラスウール保温板からの移行認定であり、まさに一般住宅に使用されているものです。またこれらの移行認定の場合、新規に不燃認定をうけるよりもはるかに費用はかかりませんし、協会としてうけていれば各メーカーの負担は微々たるものです。
なお、メーカー様のお話で”不燃性能試験では、輻射熱をあてる発熱性試験によって評価されるため700度の基準がクリアできるようです”といいつつ”一般住宅用のグラスウールは不燃材料の認定を受けていない商品がほとんど”との見解は少し不自然な気がしますがthe houseさんはいかが思われますでしょうか?
折角のご回答に対し大変失礼ですが、火災現場においてもグラスウールが収縮し、虫食い状態となり不燃材料としての役割を果たしていないことを見るにつけ、人命にもかかわる大きな問題と考えますので敢えて追記させて頂きます。今後とも宜しくお願い致します。