大切なことです

  • 2004-10-29
  • 名前:ザ・ハウス

kaiさん、みなさんこんにちは。

このような問題は、1年位前からよく耳にするようになりました。
建築家からすれば、限られた時間の中で自分を望む一人でも多くの方の家を設計したい、ということだと思います。始めは、「自分が肝心なところをきちんと押さえれば、作業部分はスタッフに任せても大丈夫」というきっかけなんだと思いますが、忙しくなるにつれて肝心な部分と作業部分があいまいになったり、スタッフが育ってその建築家のテイストを理解してきたので、任せる部分がより大きくなった、となる可能性は十分にあります。
一方、監理まで含めてすべて建築家本人が行う建築家もいらっしゃいますが、このような方は年に設計できる棟数も限られるため、収入を確保するために設計料率も高く、2000万円クラスの設計をお願いすることはあまり現実的ではありません。
結局、施主にとっては
(1)設計料は安いけれどもスタッフが多くかかわる建築家
(2)本人がほとんどこなすけれど設計料が高い建築家
のいずれかを選択しなければなりません。
前者の場合は、確かにスタッフの実力が影響を及ぼす可能性がありますし、施主とスタッフの相性という問題も生じます。逆に、その分設計料が低めに設定されていますので、結局は両者とも一長一短ということができます。
しかし一番大切なことは、そのようなそれぞれの建築家の仕事の進め方を施主がきちんとご認識され、それぞれのメリット、デメリットを十分にご理解のうえでご契約いただくことです。「こんなはずではなかった」というのが家づくりには一番禁物です。
ザ・ハウスでも半年ほど前から、建築家とお客様の面談時のチェックシートにこの項目を加え、建築計画に対する建築家本人の関与度合いやスタッフとの連携について、建築家からお客様に必ずご説明いただくようにしています。
ご自分で建築家を探される方は、率直に建築家にお尋ねいただき、あとあと「こんなはずではなかった」というようなことにならないようにしたいものです。