住宅実績と仕事の進め方にもご注目ください。

  • 2013-05-18
  • 名前:ザ・ハウス

クルミさん、こんにちは。
 
多くの方がデザイン(作風)を最重要視していらっしゃるようですが、実は、一番重要なのは、建築家の住宅実績です。
まず、建築家自身の設計監理で、これまで何件の住宅を手掛けてきたのかをご確認ください。
建築家と家を建てる場合、工務店から見積りが出てくるまでは工事費が判明しません。工務店から見積りが出てくるのは、建築家に設計を依頼してから約半年後になります。
では、この半年間は、何を頼りに計画を進めていくのかというと、それは建築家のこれまでの経験知です。
工務店から見積りが出てくるまでの間は、建築家の経験知を頼りに予算の見立てをしていきますので、もし建築家が住宅の経験が少ないと、当初の想定を見誤ってしまったり、半年後になって大幅な予算オーバーが判明してしまうことがあります。
住宅は個別の敷地条件や法規制によって、対策するべきことや建築費の上下が大きく変わる可能性があるため、建築家に一定量の経験がないと、建て主にとってリスクが高い家づくりの方法といえますのでご注意ください。
次に、その建築家の家づくりのプロセスがご自身の考えに合うかどうかをご確認ください。
家づくりに対する考え方や仕事の進め方は、建築家によってまちまちです。例えば、まずプランをご提案する方もいれば、すべての作業は設計契約を結んでから、という方もいらっしゃいます。
こうした仕事の進め方は、実はそれぞれの建築家の家づくりに対する考え方が反映されていることがほとんどです。
建築家との家づくりは1年以上にも及び、かなりプライベートな話題に踏み込んだり、建て主さんの潜在的なご要望を掘り起こすプロセスを避けて通ることができません。
他人同士が密な関係の中でコミュニケーションを重ねていきますので、家づくりのプロセスがご自身の考えているものとかけ離れていると、いくら完成形のイメージが近くても、大変ストレスを感じてしまうことになってしまいます。
また、同時にご自身がどのような家づくりを望んでいるのかの判断基準、つまりモノサシをしっかりお持ちいただくことも重要です。
ご自身の判断基準に照らした時に、建築家それぞれの特徴がメリットとして働くのか、デメリットになってしまうのかをお考えいただくと、相性のご判断がしやすいのではないかと思います。
まず実績、次にデザイン(作風)、そして最終的に仕事の進め方を含めた相性をご確認いただくことで、ご自身にピッタリの建築家と安心して家づくりをお進めいただけると思います。頑張ってください!