住宅の性能について

  • 2020-10-24
  • 名前:ザ・ハウス

永松さん、こんにちは。

・質問① HEAT20 G2について
G2とは、HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が推奨する「最も体感温度が低い時の温度」と「各部屋の体感温度が15℃以下となる時間の割合」から考えた室内温度環境を定めた基準のことかと思います。

HEAT20の基準は、住宅の内部から床、外壁、屋根、開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した外皮性能値(外皮平均熱還流率、UA値[W/(㎡・K)])で示されていますので、お示しいただいた情報だけではHEAT20 G2基準を満たしているか否かは判断ができません。

・質問② 屋根の断熱について
屋根の断熱には、最上階の天井裏に断熱する「天井断熱」と、根太や登り梁の屋根構造の中に断熱を充填する「屋根断熱」があります。

一般的には、断熱材の厚さを容易に増やすことができることなどから「天井断熱」が安価に断熱性能を高めることができると言われています。

このように断熱材の厚みだけではなく断熱の施工方法、さらには屋根裏換気の施工方法なども影響してきますので、一概に申し上げることができません。

・質問③ 冬の結露について
ご存じのとおり、結露は暖かい水蒸気をいっぱい含んだ空気が冷やされたり、冷たいものに触れたりしたときに、空気中の水蒸気が水滴になる現象のことを言いますので、窓の性能はとても重要です。

さらに結露対策には湿気を外へ出す換気がとても有効で、住宅の換気には、給気と排気を同時に機械で行う「第一種換気」と、給気は給気口から行い、排気は機械で行う「第三種換気」がございます。

冬の結露対策もこれらの要素も加味して、判断しなければなりません。

永松さんのご質問に対する明確なお答えを差し上げることができずに申し訳ございません。住宅はこれまでに挙げた要素以外にも影響を受けますし、暑さ、寒さは人によって感じ方が違うため、3つのご質問は私共から一概に申し上げることができません。

ご検討中の工務店に「HEAT20 G2」の施工棟数を確認し、充分な経験をもとに断熱材や窓のご提案を行っているのか、ご確認いただくことをお勧めいたします。

さらにコロナ禍で難しいかもしれませんが、既にご入居されている施主様のお家を見学させていただき、お住まいの実感をお聞きになってはいかがでしょうか。