他の工務店の検討もお考えになってはいかがでしょうか

  • 2014-04-08
  • 名前:ザ・ハウス

アーキさん、こんにちは。

ご計画の進捗が遅れていらっしゃるとのことで、大変お困りのご状況とお察しいたします。

本来、見積り提示に時間が掛かるのであれば、工務店さんが見積りを受ける際に説明をするべきでしょうし、事前ではなかったとしても、作業中に遅れることが分かったのなら、工務店さんから連絡をするべきだったのではないかと思います。

詳しいご事情は分かりかねますが、消費税の駆け込み需要の影響で、工務店さん側の体制がキャパシティを上回ってしまっているのかもしれません。

また、今回のご計画にアーキさんがどのような立場で関わるのかを工務店さんが正しく理解しておらず、どう対応したらいいのか混乱している可能性も考えられます。

もし今回、設計者のアーキさんが平面、立面、内外装の仕上げだけでなく、実施設計を含めたすべての設計内容を規定して見積りをご依頼されたのであれば、工務店とっては、外部の設計監理者から「施工のみ」を請ける前提で見積りの依頼を受けたという認識で見積りを行うと思います。

一方、平面、立面、内外装の仕上げなどの基本設計のみをアーキさんが行い、実施設計は工務店に委ねる形で見積りを依頼したのであれば、一般のお客様から「設計と施工」の両方の依頼を受けた形とほとんど変わらないご認識で見積り作業を行うのではないかと思います。

そのご認識の違いによっては、工務店さんが見積り作業をする上で求める情報と見積りの精度が異なる可能性があります。

まず、アーキさんが今回のご計画にどのような形で関わるのかを改めてお伝えいただき、その上で、もし工務店さんが異なるご理解をしていらっしゃるようであれば、ご認識を正していただく必要があると思います。

その上で、見積りの遅れがどのような理由によるものなのかを工務店さんにご説明いただき、ご納得のいかないご説明しか得られない場合には、その工務店とは契約を結ばず、他の工務店さんの検討を始める必要があるのではないかと思います。

ただ、まだ見積り段階で契約を締結していない状態のようですので、工務店側に工事遅延の責任を問うというよりも、現段階では、商談過程での不備を工務店さんに苦情としてお伝えするのが妥当ではないかと思います。

今まで要した時間を取り返すことができないのは残念ですが、工事に入ってから、またお住まいになってからもご不安が残る中でその工務店さんとご契約を結ぶのは、今以上に傷口を広げてしまうことになりかねません。

他の工務店さんをご検討されることも見据えて、今一度、現在、見積りを依頼している工務店さんに、見積りが遅れた理由とアーキさんの関わり方への正しいご理解を求めてみてください。