今回の取引の流れをよくご確認ください

  • 2018-05-13
  • 名前:ザ・ハウス

てんてんさん、こんにちは。

まず、てんてんさんのご理解では、

(1)土地買付→(2)土地契約→(3)建物契約→(4)土地決済

という流れのようですが、これは(4)のタイミングで建物の引渡しも受けるということでよろしかったでしょうか?

仮にそうだとすると、建売住宅や建築条件付き売地のように、土地建物を一体のものとして考えた取引形態のようです。

ただし、実状としては、建築条件付き売地という形で契約をするのではなく、土地と建物を別々の契約にしつつ、建物の完成時に土地建物を一括で決済するということも行われています。

というのも、本来、住宅ローンは、マンションや建売住宅のように物件(土地建物)を一括で決済することを考えて設計されたものですので、この住宅ローンの流れに当てはめて取引の流れを考えた方が、建て主にとっては土地の支払いが先行せずに済み、手続きの流れもスムーズだという考え方もあるからです。また、建物を請負う側には早く建物の契約を確定できるという考えもあるかもしれません。

土地建物を一括で決済する流れでも、好きな土地を買い、好きなハウスメーカーで建物を建てられないわけではないので、ハウスメーカーさんがおっしゃることが間違っているとは言えません。

しかし、一方で建物の計画期間を十分にとることができないという不具合もあります。

ですので、土地を購入して建物を建てる場合は、一般的に土地と建物を別々に決済する方法をとります。

この場合は、

(1)土地買付→(2)土地契約→(3)土地決済(引き渡し)→(4)建物契約→(5)建物決済(引き渡し)

という流れになります。

参考に、住宅ローンを利用して新規に土地を購入し、注文住宅を建てる場合の一般的な流れは以下の記事をご覧ください。

※参考:支払いのタイミング/土地と建物を購入する場合
https://thehouse-koumuten.jp/column/knowledge/8348/

ハウスメーカーさんがおっしゃる流れでも不可能ではありませんが、土地の契約から建物の契約までの時間に猶予がないため、もししっかり建物の検討をされたいのであればこちらの流れでご計画を進める方法もあるかと思います。

売主が土地と建物を実質的に一体のものとして売りたいという意向があるかもしれませんし、今回の流れはハウスメーカーさん側の意向が働いているのかもしれません。

これらの点をよく確認して、ハウスメーカーさんとお話をお進めになられるとよろしいのではないかと思います。