リスクをよくお考えになった上でご判断ください。

  • 2018-03-06
  • 名前:ザ・ハウス

えりんごさん、こんにちは。

まず、一つ目のご質問の「契約金の印紙代を除く部分は返金されるのでしょうか?」についてですが、後で「言った、言わない」という事態を避けるためにも、必ず覚書等の文書に残してください。

請負契約書に記載があればいいのですが、大手ハウスメーカーが個別に契約条項を変更するのは難しいと思いますので、それができない場合は覚書等の文書に残されることをお勧めします。さらに言うと、担当者レベルではなく、それなりに責任のある立場の方の名前を入れてもらった方がいいと思います。

次のご質問の「別の土地を仮として、工事請負契約をするということはよくあることなのでしょうか?」についてですが、建設地が確定していないのに建物の請負契約を結ぶケースは特に郊外でよく聞く話ではありますが、建物の請負契約は土地の売買契約が終わった後に結ぶのが通常の流れです。

実際にトラブルも良く聞かれますし、この「聞いちゃえ広場」にも類似事例のご相談をよくいただきます。

※過去に寄せられた類似事例
https://goo.gl/v4evX4
https://goo.gl/5cViSs
https://goo.gl/wfouyU

建築費をはじめ様々な建物の要素は、建物を建てる計画地によって変動します。つまり、本来、計画する土地が決まっていないければ、建物を正確に計画することはできません。

また、請負契約を交わすということは、合意した契約内容をお互いに履行する責任が生じます。上手くご計画が進めばいいのですが、万一、何らかの事情で請負契約を解約する場合には、契約で定められた内容を遵守する責務を負うことになります。

詳しいご事情は分かりませんが、第三者が請負契約書を見た時には、ご実家で家を建てる契約に見て取れるのではないかと思いますので、ご検討中の土地が買えなくても、請負契約の内容を履行する義務が生じる可能性が考えられます。

何らかの事情で現在ご検討中の土地の購入を取り止めたいとなって、そのハウスメーカーとの請負契約を解約したいとなった場合には、契約書の内容に沿って請負契約を解約する必要が生じますので、違約金を請求される可能性も出てきます。

契約、もしくは文書等でこれらのリスクを回避できるのであればいいかもしれませんが、本来の流れとは異なるリスクをよくお考えになった上でご判断されることをお勧めします。