まだ過渡期なのかもしれませんね

  • 2003-09-14
  • 名前:ザ・ハウス

じゃんさん、お久しぶりです。

このBBSでのお話や今の現状を考えると、「建築家の家」というのはいろいろな意味でまだ過渡期にあるのではないかと思っています。
例えば、建築家に設計監理を依頼することだけではなく、ハウスメーカーや工務店の下請けとして建築家が図面を書くことまでも「建築家の家」と認識されている場合がありますし、建築家と自認する方の中でも、建築家が期待されている職能を理解している方はほんのわずかであると感じています。また、地域による「建築家の家」の認識差も少なからずあります。
ドライに言えば、市場の供給側と需要側がその市場に対して同じ認識を持っていないというのが現状です。
これは誰が悪いということではなく、建て主・建築家の意識が熟成していく上での紆余曲折を今まさにやっているのではないかと感じています。
建築家のスキームも進化する余地はまだまだありますが、いわゆるオートクチュールの利点を残した上でどのような進化を遂げるべきかということも大変難しい問題だと思いますし、全体が進化すべきというよりも多様化することもいいのではないかと思います。
じゃんさんのご依頼された建築家はいい建築家ですね。そういう建築家なり、やり方はいつまでも残ると思いますが、一方もっとライトなサービス形態がでてくることもある建て主の方には大きなメリットがあるのではないかと思います。
要は、多様で細分化されたやり方の違いを、建て主・建築家双方がきちんと認識して、双方了解の上で前に進むことが大切なのではないかと思います。