ご回答
- 2009-05-20
- 名前:ザ・ハウス
ビネガーさん、こんにちは。
微妙なところですね。
ただ、今後もその建築家と家づくりをされようというご意思のようですので、その方針の元で私見を述べさせていただきますと・・・
まず減額を申し出ることに関しましては、感情的にならず、今後も相手と良好な関係の元に一緒に家づくりをして行きたい、そのためにペナルティということではなく、自分の納得のために・・・、と言うような姿勢で、完全に前向きなこととしてお話されることがいいでしょう。
そのためには、ビネガーさんがまず相手に対する信頼を失っていないことをご自身の中でよくよく再確認して(あるいは自己暗示にかけて?)お話に臨むことが大切かと思います。
二つ目ですが、工務店と請負契約を締結した後は、請負金額や工事期限に関しては工務店の義務範囲になり、通常は契約書内にもうたわれて、万一延長になった場合は工務店の賠償責任が生じますので、直接的には建築家に関係しません。
が、このようなタイプの設計事務所は建て主に断りなく途中でちょこちょこと設計変更することがあります。
もちろん悪気なく、この程度なら増額にならないだろう、あるいは増額になったとしても大したことないだろう、むしろ家がよりよくなって建て主も喜ぶだろうと、工務店に増額や工事期間の延長を確認しないで発注してしまうことがあります。
本来、建築家が直接工務店に発注する権利はないのですが、工務店も建築家に嫌われたくないことから、断りづらいのが現状です。
こうなると、確かに一つ一つは大した増額ではなくても、積もっていくと最後にビックリするほどの請求をされることがあり、また期限が延びたことも追加工事があったから賠償責任はない、となってしまうことがあります。
それを避けるためには、もうこれ以上出せるお金はないとして、万一設計変更が生じる場合には少しのことでも事前に相談して欲しい、と建築家に確認しておくことが大切です。もちろん、あくまでも前向きに・・・
できれば工務店との請負契約書にも「工事内容の変更の際にはビネガーさんの直接の了承を必要とする」という旨の条文を入れることができれば、工務店としても建築家の一存による設計変更を断り易くなります。
そして、変更が生じる場合にはそのたびに金額と工事期間の増分を工務店に「書面」で確認することが大切です。工務店側の問題として、工務店も知らないところで二次業者の職人が建築家からの指示を易請け合いする場合があり、それを避けるためにも必要なことです。
確かにご計画は微妙なところに差し掛かっていますが、今ががんばりどころですので、是非ともいい家づくりで終われるよう、応援しております。