ご参考まで
- 2006-03-31
- 名前:ザ・ハウス
まさしさん、こんにちは。
グラスウールの性能における矛盾に関しては、グラスウールに直接火をあてる試験なのか、または輻射熱をあてる試験なのか試験方法によって耐え得る温度に違いがでるようです。
メーカーに問い合わせたところ、グラスウールに直接火をあてるような試験では、400度を超える場合にその性能は維持できなくなりますが、建築基準法の不燃性能試験では、輻射熱をあてる発熱性試験によって評価されるため700度の基準がクリアできるようです。
これは、建築建材が通常の火災により加熱された場合を想定しているため、グラスウールであれば構造の中にあるのが一般的であるように、素材単体での性能を見ている訳ではないためのようです。
火災を想定した試験の方法は、各国でも違いがありISO、ASTMなど各国での火災の特徴にあわせた試験方法が採用されています。
なお余談になりますが、多くのグラスウールが不燃材料として認定を受けているなか、一般住宅用のグラスウールは不燃材料の認定を受けていない商品がほとんどのようです。
これは、住宅金融公庫の仕様基準などでは、断熱材は不燃材としての性能が求められていないため、メーカー側は高い費用を支払って不燃材料認定を取る必要がないという考えがあるからのようです。
発砲プラスチック系断熱材や木質系繊維断熱材の中には、不燃材にあてはまらない断熱材もありますので、その中にあっては、グラスウールやロックウールは断熱性と不燃性の両方を兼ね備えた素材といえるかと思います。