ご参考までに

  • 2007-03-19
  • 名前:ザ・ハウス

トシさん、こんにちは。

人によって感じ方の違いがありますが、一般的には、本床(中がワラの畳)のほうがクッション性が高いと思います。畳の中はインシュレーションや発泡スチロールなど数種類の素材があり、また、それらを組み合わせますので、なかなか詳細の比較は難しいところですが、一般的には本床が最も自然な柔らさがあります。

ハウスメーカーの展示場に使われている畳は、ほぼ間違いなくスタイロ畳(発泡スチロールなどを使用した畳)だと思います。

クッション性については本床の方が柔らかいと思いますが、別の視点からも比較したほうがいいようです。いくつか違いはありますが今回の場合、メンテナンスに注意していただいたほうがいいと思います。

本床が減少した原因のひとつですが、現在の高気密化が進む住宅では室内の湿気が畳に吸着しダニやカビが発生しやすいと言われています。昔の住宅は、気密性が低く、畳が吸ってしまった湿気を自然に吐き出すことができましたが、現在の住宅では日々の生活で意識的に換気を行わないとダニやカビの発生につながる可能性が高まります。また、昔は畳干しと言って、畳を床から上げて干すことをやっていましたが、現在では(特に都市部)干すためのスペースを確保することが難しいでしょう。

私の個人的な意見としては、子供の頃、本床の畳で生活をしていましたので、畳と言えば本床を思い浮かべ、本床を推薦したいところです。しかしながら、子供の頃は楽しいイベントと思っていた畳干しですが、労力や時間を考えれば「今それを行うことはできないなぁ」と考えてしまいます。

スタイロ畳にもクッション材に工夫を凝らした商品もあるようですので、メンテナンスのことも含めご相談中の建築家や工務店にご相談ください。