ご参考にしてください。

  • 2019-03-08
  • 名前:ザ・ハウス

カタカナさん、こんにちは。

せっかくの家づくりがこのような形となり、さぞ辛いお気持ちでいらっしゃることと存じます。

大変残念なことですが、建築家(設計事務所)に設計監理業務を委託する場合に少なくないトラブルです。

建築家(設計事務所)に「設計監理業務」を委託する段階では、まだ建物の仕様や内容が一切決まっていませんので、実施設計を終えて工務店に見積りをとるまでは正確な費用が分かりません。そのため、工務店から見積りが出るまでは、建築家の経験をもとに設計を進めていくことになります。

工務店から見積りが出てきた結果、当初の予算をオーバーしている場合は、実施設計までに決めた仕様を見直して予算内に収めていきますが、これは通常の建築家との家づくりの範囲です。
問題は、今回のカタカナさんのケースのように、仕様の見直し程度で予算との乖離が解消できない場合です。建物面積や平面計画の見直しまで遡って大幅な見直しが必要になってしまいますと、建て主様からすれば、そもそも最初の提案は何だったのか、これまで永らく費やしてきた時間は何だったのか、というお気持ちになられるのは当然のことと思います。

一方で、工務店に見積りをとってみないことには正確な金額が分からないというのは、設計監理と施工が分離する形態である以上、建築家(設計事務所)に設計監理業務を委託する場合にはどうしても避けられないことでもあります。

こうしたトラブルの場合、まずお話合いの機会を持ち、お互いがご納得される落し所を当事者同士で見つけていくのが最初のアクションになるかと思います。

それでもなかなか歩み寄りができない場合は、あっせん仲裁制度をご利用になり、仲裁人を介して和解に向けたお話合いをするのも1つの方法です。

参考:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理センター
http://www.chord.or.jp/consult_flow/info.html

それでもなお話合いが不調に終わってしまいますと、心理的にも経済的にも大きなご負担は生じてしまいますが、最終的には訴訟ではっきりさせる、ということになるかと思います。

個々の状況によりますのでそのまま全く同じ事例として扱うことはできませんが、ご参考にリンク先の参考記事のような判例があることも付け加えさせていただきます。

参考:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理センターの相談事例
http://www.chord.or.jp/case/detail_6812.html