お早めに弁護士にご相談されることをお勧めします

  • 2017-10-10
  • 名前:ザ・ハウス

桃太郎さん、こんにちは。

せっかくの二世帯住宅のご計画が大変なトラブルになってしまい、さぞお困りのことと思います。

詳しい状況は分かりかねますが、値引きを含んだ解体費なのか、それとも解体に掛かった実費での清算が妥当なのかという以前に、ハウスメーカーと桃太郎さんとで「解約」の前提がだいぶ異なっているのではないかと想像いたします。

具体的には、「桃太郎さんの都合による一方的な解約の申し出なのか、それともハウスメーカーの落ち度に起因する解約の申し出なのか」という部分に、お互いのご認識の相違があるのではないかと思います。

工事請負契約では、原則として、「工事が完成しない間は、注文者はいつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる」とされています。

ハウスメーカーとしては、建築可能な状況を整えることができなかった施主の都合による解約の申し出であり、工事請負契約に基づいて、これまでに要した費用、つまり解体工事を含めた実費の清算を求めているのではないかと思われます。

本来であれば、その他の設計費用などの実費が発生してる可能性も有りますが、ハウスメーカー側も対応が万全であったとは言えない所もあり、その分は減額したのかも知れません。

これに対して、桃太郎さんとしては、ハウスメーカー側の対応に不備があり、工事の完成予定が大幅に遅れることになったため、契約の解除をお申し出されたのではないかと思います。

そのため、仮住まい費用なども含めて、逆に桃太郎さんから損害の賠償を求めたいくらいのお気持ちでいらっしゃるのではないかと想像します。

現状では、「桃太郎さんの都合による一方的な解約の申し出なのか、それともハウスメーカーの落ち度に起因する解約の申し出なのか」という点に関し、ご認識の相違があるように思われますので、これをお話し合いの中で埋めていくことができるかがポイントなのではないかと思います。

もしお話合いを進めてもお互いのお考えに歩み寄りが見られない場合は、訴訟などもお考えにならざるを得ない場面があるかもしれません。

どちらにしましても、かなり専門的な知識が必要となりますので、弁護士にご相談された上でお話をお進めになられた方がよろしいかと思います。