いろいろなタイプの会社があります

  • 2012-10-16
  • 名前:ザ・ハウス

たまむさん、こんにちは。

いつもご覧になっていただき、ありがとうございます。今後共、家づくりの参考にしていただけると嬉しく存じます。
本サイトでは、注文住宅の依頼先を「ハウスメーカー」、「工務店」、「設計事務所」の3つに分けてご説明していますが、実状としては、厳密な定義や使い分けがされているわけではありません。
また、ご存知のように、家づくりをしている会社には様々な形態があり、これらの中間的な位置付けの建築会社もありますので、たまむさんがご依頼の設計事務所が設計事務所としておかしいということではないと思います。
実は、その会社がハウスメーカーなのか、工務店なのか、設計事務所なのか、ということ以上に、その依頼先の特徴を大きく決定付ける要素は、設計と施工の請負形態の違いにあります。
注文住宅の請負形態には、大きく分けて2つの形態があります。
1.設計と施工を一体で請ける(設計施工)
一般的に、使い慣れた素材や施工の効率、自社が安く仕入れられる素材にこだわる傾向があり、結果として自由度の制約を受ける場合があります。
選択肢は少なくても、それが自分にあってさえいればコストパフォーマンスの高い家づくりが可能ですが、逆にあっていなければ制約ばかりが多くなってしまいます。
この代表的な依頼先の例は、ハウスメーカーです。
ハウスメーカーでは社内の設計士が設計を行い、施工も同じ会社で行います(設計施工)。
なお、多くの工務店もこの形態をとっています。
2.設計と施工を完全に切り離して請ける
設計段階では法令や予算以外の制約は一切なく、様々な工法や仕様を選択することができます。
一方で、一棟一棟に合わせた特注品を使ったり、工務店にとって初めての材料や作り方も多いため、コスト管理が難しいという特徴があります。
この代表的な依頼先の例は、設計監理を行っている設計事務所です。
設計事務所が設計監理を行い、組織上、全く別の工務店が施工だけを請け負います。
今回、たまむさんがご依頼されていらっしゃるのは、一見、「2.設計と施工を切り離して請ける」形態のようですが、兄弟会社ということですので、実質的には「1.設計と施工を一体で請ける」ケースにほぼ近いと考えてよろしいのではないかと思います。
たまむさんが家づくりの中で得られるメリット・デメリットも「1.設計と施工を一体で請ける」ケースに近くなると思われますので、もし、たまむさんが完全に自由な選択肢の中で家づくりをされることをご期待なのであれば、少しイメージが異なる所があるかもしれませんのでご注意ください。