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高断熱住宅なら「吹抜け」は寒くない?データで解き明かす開放的な家づくりの新常識

「広々としたリビングや吹抜けのある家に憧れるけれど、光熱費が高くなったり、冬寒く夏暑くなったりしないか心配……」

これから家づくりを始める方から、よくいただくご相談の一つです。

開放感のある間取り(オープンプラン)は、家族の気配を感じやすく、自然光を取り入れやすい魅力がある一方で、「エアコンの効きが悪くなるのでは?」というイメージから断念してしまうケースも少なくありませんでした。

しかし、近年の「高断熱住宅」の普及により、その常識が大きく変わり始めています。

今回は、株式会社住環境研究所が発表した約4,700棟の実住宅データを基にした調査結果から、「高断熱化によって広がる、自由で快適な間取りの選び方」について詳しくご紹介します。

「吹抜け・オープンプラン」を選ぶ人が増加中!

調査データ(2019~2024年度着工)によると、LDK内に吹抜けを設けた住まいの割合は、この数年で14%から22%へと増加しています。最近は吹抜けだけでなく、リビング階段や上下階をゆるやかにつなぐオープンプランへの関心も高く、お客様のご要望として挙がる機会が増えているように感じます。

個室ごとに空間を区切るのではなく、家族の気配を感じながら暮らしたい、明るく開放的な空間で過ごしたいというニーズの表れなのかもしれません。

実データで見る、高断熱住宅と吹抜けの関係

「でも、吹抜けをつくるとエアコンの電気代が高くなるのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

今回の調査では、実際の住宅約4,700棟のHEMSデータを用いて、住宅の「断熱性能」と「間取り」が年間の空調エネルギー消費にどのような影響を与えるかを分析しています。

その結果、非常に興味深い事実が明らかになりました。

ポイント①:高断熱住宅なら、吹抜けがあっても空調負荷を抑えられる

一般的な従来基準である「断熱等級4」の部屋が仕切られた家(クローズプラン)と、高断熱仕様である「断熱等級6」の吹抜けのある家(オープンプラン)を比較したところ、断熱等級6の吹抜け住宅の方が年間の空調電力量が少ないという結果が示されました。

しっかりとした断熱性能を確保していれば、吹抜けのある開放的な間取りでも、空調エネルギーの負担を抑えながら快適に暮らせる可能性があることが示されています。

ポイント②:断熱性が高くなるほど、間取りによる差は小さくなる

「断熱等級4」の住宅では、吹抜けの有無によって年間空調電力量に大きな差が見られました。一方、「断熱等級6」になると、その差は大幅に縮小しています。

つまり、住宅の断熱性能が高くなるほど、「間取りの違いによる空調エネルギー消費の差」は小さくなる傾向が見られたのです。これまでなら光熱費を理由に諦めていた間取りも、高断熱住宅であれば選択肢として検討しやすくなっていると言えるでしょう。

「断熱等級6×吹抜け」の住まい手は満足度も高い

実際に暮らしているオーナー様へのアンケート結果でも、興味深い傾向が見られました。

夏冬の過ごしやすさなどに関する住み心地の評価において、断熱等級6の住宅では、「吹抜けのあるオープンプラン」を選んだ方が、住み心地に関する評価で最も高い水準を示しました。

高い断熱性能を備えることで、「冷暖房が効きにくい」「上下階で温度差ができる」といった不満が軽減され、吹抜けならではの開放感や明るさ、家族のつながりを感じられる空間の魅力を十分に享受できていることがうかがえます。

断熱性能が、間取りの選択肢を広げる

これまでの家づくりでは、「開放感のある吹抜けを採用したいけれど、寒さや光熱費が心配」という声をよく耳にしましたが、今回の調査結果からは、住宅の断熱性能が向上することで、こうした心配が以前より小さくなっていることがうかがえます。

断熱性能は、単に省エネや快適性を高めるためだけではなく、「自分たちらしい間取りを選ぶための土台」とも考えられるようになってきました。吹抜けやオープンプランに興味がある方は、間取りのデザインだけでなく、断熱性能にも注目しながら家づくりを進めてみてはいかがでしょうか。

本コラムでご紹介した調査の詳細は、株式会社住環境研究所の公式レポートよりご確認いただけます。

参考資料:株式会社住環境研究所 「高断熱化で広がる住空間の選択肢」

価格や間取りだけでは分からない。
家づくりの満足度は、どの工務店と組むかで変わります。

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