これから家づくりを考える方の中には、犬や猫と一緒に暮らすことを前提にされている方も多いのではないでしょうか。
実際に、ある調査では持ち家一戸建てに住むペットオーナーは約7割と、家づくりとペットは切り離せないテーマになっています。 今回は、ペットと暮らす家庭へのアンケート結果から、家づくりのヒントを整理してみたいと思います。
一番の悩みは「床が滑る」ということ
まず最も多かった住まいの悩みが、「床が滑りやすい」というものです。
実際に約40%の方がこの点を課題として挙げています。一見すると小さなことのようですが、ペットにとっては大きな問題です。床が滑ることで足腰に負担がかかり、ケガや将来的な関節トラブルにもつながるからです。
家づくりというと、間取り、デザイン、設備に目が行きがちですが、「床の素材」も、実は暮らしに直結する重要な要素であることがわかります。
「シニア対応」はこれから確実に増えていく
2番目に多かったのが、「シニア期に対応した住環境」でした(約30%)。
ペットは人よりも早く歳を重ねていきます。そのため、段差や滑りやすさといった問題は、いずれ多くの家庭で直面することになります。
・段差を減らす
・足腰にやさしい床にする
・移動しやすい動線にする
こうした工夫は、「いつか」ではなく、最初から考えておくことにも意味があります。
ニオイ・空気・温度も、住まいの重要テーマに
3番目に多かったのは「ニオイ対策」(約30%)。
さらに、
・空気清浄機への関心:約47%
・ペットカメラ:約37%
という結果もあり、室内環境への関心の高さが見えてきます。
ペットがいると、
・換気
・空気の質
・室温管理
は日常的なテーマになります。
特に最近は暑さが厳しく、留守中でもエアコンをつけ続ける家庭も増えています。そのため、「断熱性能」や「省エネ性能」も、ペットと暮らすうえで考えておきたい視点になっています。
意外と高い「住まいへの投資意識」
もう一つ注目したいのが、お金の使い方です。
調査では、ペットにかける費用は
・平均:約1万3,200円/月
・約7割が月1万円以上
という結果でした。
この数字から見えてくるのは、必要だと感じたものには、きちんとお金をかけるという傾向です。
つまり、
・床
・空気
・温熱環境
といった住まいの性能についても、「納得できれば選ばれる」という可能性が高い分野だと言えそうです。
家づくりの優先順位が変わってきている
今回のアンケートから見えてくるのは、家づくりで重視されるポイントが少しずつ変わってきている、ということです。
これまでは
・見た目
・広さ
・価格
といったものが中心でしたが、これからは
・安全に暮らせるか
・将来まで負担が少ないか
・快適な環境を保てるか
といった視点も、より重要になっていきます。
まとめ
ペットと暮らす住まいは、特別なものではなくなりつつあります。だからこそ、人にとって心地よい家が、そのままペットにも最適とは限らないという前提を持っておくことが大切です。
今回のようなアンケートを見ると、床、シニア対応、空気環境といったポイントが、実際の満足度に大きく影響していることが分かります。
これから家づくりを考える際には、「一緒に暮らすペットにとってどうか」という目線も取り入れてみると、より納得のいく家づくりに近づくはずです。
