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猫多頭の家|縦動線と臭気対策で後悔しない間取り

3匹以上の猫と快適に暮らしたい

今回ご紹介するのは、5匹の猫と暮らすS様ご夫婦(40代・共働き)の事例です。
「猫中心の間取りにしたい」「匂いや換気も気になる」というご相談から、猫も人もストレスなく暮らせる家づくりが始まりました。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.キャットウォークの“つながり方”で運動量が変わる
2.トイレまわりの臭気・換気対策は後から変えにくい
3.玄関・勝手口の脱走防止策は設計段階で組み込む

猫の上下動線と空気の流れの悩み

S様ご夫妻は、「猫にとってストレスがないこと」を家づくりの大前提に置いていました。

・高低差があって運動できる
・人の生活空間と共存できる
・トイレや食事スペースの臭気がこもらない

5匹いると、性格や縄張り意識もそれぞれ。お気に入りの居場所を確保しつつ、人の生活にも干渉しすぎない“立体的な動線”が必要でした。
また、「猫トイレのにおいがLDKにこもるのは絶対に避けたい」との希望から、換気・空調計画にも重点を置くことに。

LDK一体型+上空通路か、猫室分離+猫窓か?

A:LDK一体型+上空キャットウォーク
メリット:人と猫が同じ空間で過ごせる。運動量の確保がしやすい。
デメリット:空調設計に工夫が必要。掃除の手間も増える。

B:猫専用室+猫窓&出入口設置
メリット:生活空間と分離できる。掃除・臭気管理がしやすい。
デメリット:猫との距離がやや遠くなる。運動スペースが限られる。

S様は「一緒に過ごす時間を大事にしたい」との思いから、A案を選ばれました。

マッチングコーディネータの視点!

猫多頭飼いのお客様のご相談で多いのは、 「設計士にうまく要望が伝わらない」「猫中心に考えたいけど生活も崩したくない」といった迷いです。
特に以下のような要望を事前に整理しておくと、工務店との打ち合わせがスムーズになります。

・キャットウォークの導線:どこからどこまでつなぎたいか(壁・天井・梁)
・猫トイレの数と設置場所:換気扇の有無、来客時の視線対策
・猫ごとの性格:孤独を好む/群れるのが好き/高所好き など

また、工務店選びの際は、

・ペット共生住宅の施工実績があるか
・換気設計に強く、空気の流れまで提案できるか
・建材や仕上げ(爪とぎ対策や掃除のしやすさ)に柔軟か

というポイントをチェックされるとよいでしょう。
ご要望を伝えるときは、

・「5匹それぞれの“居場所”をつくりたい」
・「匂いを感じない空気の流れにしたい」
・「脱走リスクを減らすために玄関に二重扉をつけたい」

といったように、“暮らしの中の具体的な困りごと”として伝えるのが効果的です。

S様が選んだのは「LDK一体型+上空キャットウォーク」

S様は、

・LDKの天井梁を活用したキャットウォークの連続配置
・空気のよどみを防ぐための分圧換気(給気と排気を分ける設計)
・リビングと玄関の間に、猫脱走防止用の扉を設置

という構成で、「人と猫が共に気持ちよく暮らせる空間」を実現されました。
「キャットウォークの上から5匹が見下ろしている風景が日常です。匂いも気にならず、快適に暮らせています」と笑顔で話してくださいました。

“多頭ならでは”の動線と換気を描くことが大事

猫との暮らしは癒しそのものですが、多頭飼育には“動線の立体化”と“空気の設計”が欠かせません。

・猫の性格や行動に合わせた上下移動の工夫
・匂いを抑え、空気がこもらない換気設計
・脱走や接触事故を防ぐ玄関・窓まわりの安全対策

これらを踏まえて計画することで、猫にとっても人にとってもストレスの少ない住まいになります。
「猫のための家づくり」をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。