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外構までトータル設計された美しい家

「家は完成したのに、外が終わっていない」K様の後悔

K様ご夫妻(40代・お子さん1人)は、白を基調にしたシンプルモダンの家を建てました。間取り、素材、照明、どれも細かく打ち合わせを重ね、理想の住まいが完成したと思っていました。しかし、引き渡しのあとに立ち尽くした玄関先で、思わず言葉を失ったそうです。

「外まわりがまだ砂利のままで、せっかくの家が“未完成”のように見える!」

建物に全予算を使い切ったことで、外構費用を確保できず、後でDIYか別業者に依頼するしかない状態に。暮らし始めても、駐車場に雨が溜まり、庭は雑草だらけ。

「外構って、家の印象をこんなに左右するんだ」と痛感した瞬間でした。

知っておきたいポイント3つ

・外構を後回しにしたときに起こるリアルな失敗
・建物と外構を一体で設計するための選択肢と考え方
・外構まで設計した家に住んでわかった“暮らしの変化”

外構をどう進めるか──3つの選択肢

K様のご状況から考えられる選択肢は3つありました。

・外構業者に別途依頼する
 → 自由度はあるが、建物デザインとの統一感を取りにくい。
・最低限の舗装とフェンスだけで済ませる
 → コストは抑えられるが、「理想の外観」とはほど遠い。
・設計士・工務店・外構デザイナーをチーム化してエクステリアを再考する
 → 新たな費用はかかるが、建物と庭をトータルで整えられる。

K様は悩んだ末、「3番目」を選びました。
「せっかくの家だから、外まで含めて“完成した景色”にしたいと思ったんです」と覚悟を決められました。

チームで取り組んだ再設計

チームで取り組んだエクステリアのテーマは、「家と庭が一つの空間に感じられること」。
外構デザイナーが加わり、建物の外壁の素材や窓の位置を考慮しながら工務店とともにエクステリアを検討しました。具体的には
・玄関アプローチと外壁を同素材で統一
 → 建物と庭の境界が曖昧になり、自然な一体感が生まれました。
・リビング前にウッドデッキを設置
 → 内と外をつなぐ中間領域をつくることで、暮らしの幅が広がる空間に。
・外構予算を新たに確保
 → 工務店とも話しながら、建物8:外構2 程度の予算内で進めることに。予算はプラスになるものの、トータル的な完成度を高めることができました。

外までデザインされた暮らしがもたらした変化

半年後、完成したK様邸は、通りかかる人の目を引く“絵になる家”になりました。

駐車スペースから玄関まで続くタイルのライン、オリーブの木が影を落とすアプローチ。昼は明るく清々しく、夜は照明の光がやわらかく家を包みます。

「朝カーテンを開けて、庭の緑を見る時間がいちばん好きです。
以前は“外に出るのが面倒”だったのに、今は庭に出るのが楽しみになりました。」

外を整えたことで、家族の過ごし方まで自然と変わったK様。
休日はデッキで朝食を取ったり、子どもと水遊びをしたり。
家の外が、暮らしの延長になりました。

マッチングコーディネータの視点!

外構予算を最初から検討せずに、後回しにして後悔される方は本当に多くいらっしゃいます。

外構は“あとから飾る”ものではなく、“最初から設計する”もの。
そこを意識するだけで、家の完成度や日常の満足度は見違えるほど変わります。

間取りを考えるタイミングで、その窓から何を見たいか、どんな景色が安らぐかなど、外のイメージも描いてみましょう。