基礎の鉄筋のサビ

基礎の鉄筋のサビ
名前:DSさん(2008/01/09)
現在、基礎を打ち終わり、鉄筋を組み終わった所なのですが、今日、一度組み終わった鉄筋を、すべてバラしていました。

施工管理している建築家に聞いたところ、「鉄筋業者が、年末に鉄筋を加工して、倉庫においていたため、全体にサビが出ている。基礎業者も、それを知っているのに、そのまま鉄筋を組んだ。
このままだと、サビた鉄筋を基礎に入れる事になて、それは許せないので、全部バラさせた。」

中国の建設ラッシュのせいだかわかりませんが、現在鉄筋が少なく、確保できるまでしばらく基礎工事は中断となり、工期は約半月ほど延びる予定です。

サビが出ている鉄筋を組んだら、やはり強度に違いが出てくるのでしょうか?

ちなみに、鉄筋業者も、基礎工事業者も、サビが出ているのを知って施工しようとしていましたし、明らかに全体が赤茶になっている鉄筋でした。

ご参考までに
名前:ザ・ハウス(2008/01/10)
DSさん、こんにちは。

> サビが出ている鉄筋を組んだら、やはり強度に違いが出てくるのでしょうか?

一般的に、表面的なサビは強度に影響ないと言われています。

もちろん鉄筋の内部までサビが進んでいると強度がでませんが、表面的なサビはコンクリートのアルカリ性によって、それ以上、サビが進まず、強度に影響を与えないようです。
大切なことは、鉄筋とコンクリートが密着することで、隙間が生じるとサビが進行するようです。密着させるために、鉄筋には表面的な加工(例えば油のようなものを塗る)をしないため、鉄の特性上、表面的なサビは少なからず生じます。

したがって、激しいサビの生じた鉄筋をそのまま使うということは許されませんが、だからといって、少しのサビも許さないということもナンセンスです。今回のご相談はどの程度のサビだったのか、分かりませんが、ご依頼されている建築家の判断ではアウト、ということになります。
いずれにしても工事は一時中断されたようですが、早めに新しい鉄筋が納品され、速やかに工事を進めることがサビを最小限に抑えるためにも、完成を早めるためにも最善です。

工事再開を待っているところです
名前:DSさん(2008/01/10)
建築家の意見では、完成後に自分が管理したと胸を張って施主に引き渡せない、という判断だったようで、全部やり直しを命じた、ということです。

ただ、鉄筋業者も、基礎施工業者も、アルカリと酸で中和するから、問題はない、ということで、そのまま工事を進めたようです。

いずれにしても、鉄筋が揃うのを待って、工事再開ということになりました。

ありがとうございました。

ただ、今回は発見されたからやり直しになりましたが、業者だけだったら、そのままコンクリが流されて、気づかれないまま完成していたんでしょうね。

経験上
名前:基礎業者さん(2008/01/20)
若い鉄筋よりも錆を生じた鉄筋のほうが、コンクリとからみしっかりするものです。
私の施工した例で施主から全て若い鉄筋でという依頼を受け施工したことがあり
不具合を生じたケースがあります。
一概に若いのがいいとは限らないですね
元コンクリ業界人より
名前:KZさん(2008/02/26)
遅まきながら拝読しました。
私のわかる範囲内で、説明させていただきますが、皆さんの参考になれば幸いです。
まず問いにある「錆びが強度に影響があるかどうか?」ですが、物理上ゼロという回答はまずありえないので、影響自体は発生します。鉄筋コンクリートは、骨材(砂利と呼んでるものです)とセメントを混ぜたものに、鉄筋を仕込んだものです。コンクリートは圧縮強度に強く、引っ張りと曲げ強度が弱いです。これを助けるために鉄筋が使われます。この組み合わせ方が重要なポイントで、これを「配合設計」と呼びますが、この部分をきちんと設計できているかどうかは、その信頼できる建築家に確認する事をお勧めします。
またセメントコンクリートは、電子顕微鏡で見られるレベルでは、実は穴だらけの材料で、普通現場で空気を抜く努力はしますが、セメントコンクリートには必ず空気(酸)が混入しています。よって確かに素材自体は強アルカリではありますが、雨ざらしになる部分なら、絶対に中に少しずつ浸透していきますから、鉄筋に全く影響が無いとは、絶対に断言できません。

DSさんの場合は、既に錆が発生しているわけですから、この引っ張りや曲げ強度に影響を及ぼします。病気のようなもので、錆が出ている部分から、最初は表面だけでも、徐々に錆が深く浸透していきます。が、錆の進行具合や、基礎をいじめる要素(地震など)との兼ね合いで、いつごろどの程度影響が出るかが変わってきます。以上が問いに対する参考回答です。

錆にもいろいろ程度があるのですが、影響を建築家がどうやって確認したのか気になります。目視だけなのか?それとも部分的にヤスリがけして、錆の深さも確かめたのか?などです。
赤茶ならそれなりに進んでいますが、発生当初はやや黄味がかっています。黄味がかったレベルなら、本当に表面だけなので、多くなければ目をつむってもいいと思います。気になる部分があれば、錆をヤスリで削って、防錆剤を刷毛で塗布するといいでしょう。

コメントで気になったのは、「年末に鉄筋加工をして、倉庫保管していたために全体に錆が発生した」部分です。コストを浮かすため?かどうかわかりませんが、そもそも鉄筋に防錆処理をしてなかった可能性大です。それに「倉庫」とありますが、雨にでも打たれない限り、そんなに全体に錆が浮くことは考えにくいので、その「倉庫」は、実は野ざらしのヤードだったんじゃないか?と私なら疑いを持ちます。いずれにしろ品質管理の能力をしっかり見定めたほうがいいですし、現場での養生中(コンクリが固まる段階)に、雨に打たれないように、ブルーシートがけをちゃんとしてくれてるかどうか?などチェックされるといいと思いますよ。

ありがとうございます
名前:DSさん(2008/02/29)
KZさん

アドバイスいただきありがとうございます。
その後、鉄筋は全て新しいものでやり直され、先週建前が終了いたしました。

幸か不幸か、現場は、実家の奥の敷地でしたので、それまで以上に目を光らせて監督していましたので、問題が起きないことを願うのみです。

皆様も、いろいろとご助言いただきありがとうございました。

どっちが正しいですか?
名前:じむさん(2008/03/06)
すみません、横ですが・・・・

鉄筋の下処理(防錆)について
ザ・ハウスさんとKZさんの書き込みの内容が
正反対だと思うのですが、どちらが正しいのでしょうか?

ザ・ハウスさん
大切なことは、鉄筋とコンクリートが密着することで、隙間が生じるとサビが進行するようです。密着させるために、鉄筋には表面的な加工(例えば油のようなものを塗る)をしないため、鉄の特性上、表面的なサビは少なからず生じます。

KZさん
コメントで気になったのは、「年末に鉄筋加工をして、倉庫保管していたために全体に錆が発生した」部分です。コストを浮かすため?かどうかわかりませんが、そもそも鉄筋に防錆処理をしてなかった可能性大です。

説明が不足していました、失礼いたしました。
名前:ザ・ハウス(2008/03/07)
じむさん、こんにちは。
説明が不足していました、失礼いたしました。

KZさんのご意見と反対の意見のように解釈してしまうような説明になってしまいましたが、基本的には「同じ」意見です。

> 鉄筋には表面的な加工(例えば油のようなものを塗る)をしない

私のこの説明が拙いのですが、コンクリートとの密着を妨げるような表面的な加工はしない、という意味です。鉄筋の見た目はピカピカでも、その加工がコンクリートと密着を妨げる処理であれば、本末転倒です。錆を防ぐための処理を何もしていない、ということではありません。
説明不足です。失礼いたしました。

> そもそも鉄筋に防錆処理をしてなかった

KZさんのご意見ですが(推測にはなりますが)何の処理もしていない「生の鉄筋」と意味ではないでしょうか。通常、コンクリートとの密着を妨げない防錆処理をしているはずですが、スレを立てたDSさんの場合、その処理が行われていなかったのではないか、との指摘だと思います。

したがって、一般的にはコンクリートとの密着を妨げない防錆処理を鉄筋に行うことになります。

鉄筋屋さんについて
名前:KZさん(2008/03/10)
鉄には高炉材と電炉材があります。高炉材はまさに鉄鉱石から鉄を抽出して加工されたもので、親方日の丸で大名商売をしているS日鉄に代表されます。電炉材というのは、簡単に言うと世の中の鉄スクラップをかき集めて、溶融させて新たな製品に再加工されるものを言います。高炉材より鉄の純度は低く安いです。

鉄スクラップ相場は、平成一桁までは安かったですが、折からの中国沿岸でのビル建設ラッシュで、国内で売るよりも高く売れるので、国内相場も引っ張られて値上げ傾向にあります。

建設用の鉄筋は、この電炉材が使われます。鉄筋屋さんの仕事は、問屋さんから買ってきた鉄筋棒材を、曲げたりくっつけたりして加工することです。これを「編成する」とか「編む」といいます。くっつけるときに、全部「ばんせん」(広辞苑に出てないので業界用語のようですが)=針金で結束しているのは、ケチってると疑ったほうが良いですね。建築家が施工管理時に見抜けるかどうかによりますが、キーになる部分がアーク溶接されておらず、針金で結束しているだけだと、揺れに対して鉄筋がずれやすいわけですから、セメントコンクリートを助ける力が落ちます。

本題ですが、鉄筋屋さんはこの「編む」ことが主な仕事で、自分で防錆処理することはまずないです。ザハウスさんが書く「油のようなもの」は、雨に打たれずとも、相当期間空気にさらされているだけでも、乾いていきます。よって倉庫保管だとしても、相当在庫期間が長かったんじゃないでしょうか?処理をするのは当たり前なので、「結果的に生」状態になってるのではないか?という意味で書きました。製造業では在庫品は先入先出しが鉄則です。よって疑い深い私なら、もしその鉄筋屋さんがこの鉄則に基づいて、鉄筋編成して出荷したなら、「錆が全体に浮いてるような鉄筋を出荷するなんて、経営(商売)がやばいんじゃいないか?」と疑います。

セメントとの密着(隙間)については、本当に目視では簡単にわからないくらいの隙間があるだけで、超音波探査(非破壊検査)ですらわからないレベルなので、あまり神経質にならずともいいと思います。

もし神経を遣うのでしたら、生コンを打設する前の、型枠と鉄筋のかぶり(適正な感覚をスペーサーによって保たれているかどうか?)や、打設後48時間から72時間後くらいに、金づちを持って現場に見に行って、きちんと固まってるか、あちこち叩くといいでしょう。
表面の皮ではなく、塊としてボロッと崩れるようなら、直ちにクレーム入れてやり直させることをお勧めします。
セメントは一旦発熱膨張してから収縮に向かう性質があるので、これに強い鉄の型枠を持ってる工務店は、木よりもポイント高いですね。

皆さんのご参考になれば・・・。

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