左官壁のメンテナンス

左官壁のメンテナンスは出来ないの?
名前:迷う人さん(2007/3/12)
よく見かけるひび割れ、汚れについて建築士の方は「味だと思ってもらえれば」と言います。
「洗ったり塗りなおしたりは出来ないんですか?」と聞くと「左官の場合は塗りなおすというよりやり直しになります」
はがしてまた新たにやり直す(!)まで我慢しなくてはならないのでしょうか。ああ、ウチもいい感じで年季が入ってきたなあ、と前向きにとらえられるのかどうか自信がありません。
そういう者は左官壁の家はやめた方がいいでしょうか。メンテナンスが利く吹き付けとかガルバリウムの壁を押し通した方がいいのでしょうか。
本当は木貼りの家が好みなのですが、防火地区の条件(?)とかもあり、またメンテナンスに自信がないのです。
ご参考までに
名前:ザ・ハウス(2007/3/13)
迷う人さん、こんにちは。

> 「洗ったり塗りなおしたりは出来ないんですか?」と聞くと「左官の場合は塗りなおすというよりやり直しになります」

上から塗り直しはおそらく上手く定着しない(古い漆喰と新しい漆喰が馴染まない)と思います。
いずれにしても左官作業そのものにも手間がかかりますが、作業をするための足場も必要になり、これにけっこう費用がかかります。もし、塗り直しができたとしてもメンテナンスの費用や時間はかかると思います。

どのような素材を選んだとしても経年変化はありますのでメンテナンスは必要になります。また、素材によって汚れが目立ちにくい、メンテナンスがしやすいなどの違いがあることも事実です。しかしながら、メンテナンスが必要か必要でないかの判断は住む方の主観になります。住む方が「これは汚れではなく味だ」とお考えであれば、客観的に見てかなり汚れているものでもOKということになります。

> ああ、ウチもいい感じで年季が入ってきたなあ、と前向きにとらえられるのかどうか自信がありません。

迷う人さんがそのように考えそうなのであれば、左官仕上げは適さないのかもしれません。気候や材料の配合、施工技術によっても異なりますが、左官の場合、(1年後になるか10年後になるか分かりませんが)ほぼ確実にひび割れがおこり、汚れてきます。だからと言って、ガルバリウムや吹き付けが汚れないということではありませんが、比較的汚れにくい(汚れが目立たない)と思います。

迷う人さんがどの程度の汚れを「我慢できない」と感じるのかが分かりませんが、もしかすると先入観なのかもしれません。
ご依頼中の建築家に紹介していただいて、築1年の漆喰の家、築5年の家、築10年の家、などを見せていただいて、実際、どの程度まで経年変化があるのか、どの程度までなら我慢できるのか、を調べてみてはいかがでしょうか。私も見比べてみたことがありますが、外壁以外の部分も上手く年をとっているので全体としてしっかりまとまっており、「味があるなぁ」と感じました。

ありがとうございました。
名前:迷う人さん(2007/3/16)
ザ・ハウスさん、丁寧なお返事をありがとうございました。
実家で10年毎くらいで吹き付け外壁の塗り替えをしているので、メンテナンスのことを建築家に尋ねたところ上の様な回答を受けました。その後塗り壁の家を見るたびに、この家は何年くらい建ててから経っているのだろう、この目立つ(私にはそう思えたのですが)ヒビや汚れを修復できないのは私ならどう思うだろうと自問してきました。
今回のお返事を伺って壁だけに目が行くのではなく全体のバランスの話なのだと気付かされました。
基本的に建築家の方とのコミュニケーションがあまり上手く取れていないことにも思い至りました。
また最後のザ・ハウスさんの個人的な感想にも心を動かされました。好みの問題なのですね。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
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