寒い時期の着工

1月の着工
名前:ぽぽさん(2006/5/8)
1月に着工の予定で、設計を進めているところです。

ある本で、厳寒期はのコンクリートが固まりにくいので基礎の時期は避けたほうがいい、という1文を
読みました。

1月着工だと、まさに、厳寒期に基礎だと思うのですが、問題あるものなのですか?
何かに工夫をすれば大丈夫なものですか?
このスケジュールだと梅雨にもかかりますが、問題ないでしょうか?

また一般的に、地盤調査をしてから、どれくらいで着工をするものなのでしょうか?(建て替えです)

よろしくお願いします。

ご参考までに
名前:まさしさん(2006/5/9)
以前セメントの硬化反応の研究をしておりました。

どちらで建替えされるのか判りませんが、単純にいえばセメントが硬化するための水が凍らない気温であることが前提と言えます。

俗に”(初期)凍害”といわれるセメント硬化物(コンクリート)の硬化不良による強度不足を避けるためです。(詳細なメカニズムについてはご希望があれば書き込みます)

セメントの硬化度合(熟成度)を計算するのにしばしば用いられる数式として(Saulの式)、
硬化度合(熟成度)=At×(t+10) (At=t℃の材齢)
というのがあります。
つまり温度が?10℃以下では硬化が進まないということを意味しています。

本当に個人的な意見ですが、やはり最低気温が?10℃以下、最高気温が0℃以下になるような土地、あるいは時期にはあまりお勧めできません。
もしどうしてもという場合には、凍害防止剤(防凍剤)のご使用をお勧めします。

一方、梅雨の時期については、コンクリートへの影響よりも断熱材が特に繊維系の場合、その施工・保管管理が重要だと思います。勿論梅雨の時期に限ったことではありません。

特にグラスウールの場合には、その繊維表面には、化粧品やハンドクリーム等でおなじみの”尿素”が多量に使用されているため、一旦吸水してしまうとその保水効果および硝子という素材自身の親水性により、常温では元の含水率に戻るのはほとんど不可能です。

そのため断熱性能が著しく低下し、場合によっては性能の指標である熱抵抗がカタログ値に比べ半減してしまう可能性もあります。更にひどい場合にはカビの要因にもなりかねません。

これも全く個人的な意見ですが、断熱材についてはこれまでコスト面のみを重視し、工務店やディベロッパーは当たり前のようにグラスウールを使用してきました。しかし断熱性能、防火性能、自然・居住環境への影響等総合的に考慮しても、知れば知るほどに居住者のメリットを探すのに苦労します。
よくご検討されることをお勧めします。

ありがとうございます
名前:ぽぽさん(2006/5/10)
まさしさん、こんにちは。

詳しいアドバイスをありがとうございます。

建築士の方と、いろいろ相談してみます。

断熱材についても、別の機会でお聞きしようと
思っていたところです。

今のプランでは、グラスウールとなっています。
他にどんなものがお勧めなんでしょうか。

ロックウールも同じようなものですか?
セルロースファイバーなども、
施工方法によっては効果が得られないと聞きました。
安全で、よい断熱材はないものでしょうか。。

話がそれてしまいましたが、その辺りについても
ザハウスさんにもアドバイスお聞きしたいです。

よろしくお願いします。

ご参考まで
名前:ザ・ハウス(2006/5/12)
ぽぽさん、こんにちは。

今現在それぞれの断熱材のメリット、デメリットを詳しくご回答できるだけの根拠や見識が不足しているため、一般的に言われている内容のご案内となり、誠に申し訳ありませんがご了承ください。

ロックウールは、グラスウールと同じ無機質繊維系断熱材に分類され、けい酸分と酸化カルシウム分を主成分とする高炉スラグや、安山岩、玄武岩などの耐熱に優れた鉱物を高温で溶かし、遠心力、空気圧縮などを利用して作る人造鉱物繊維です。

同じ厚みの断熱材であれば、ロックウールはグラスウールに比べて繊維密度が高いため、防音性や断熱性が高く、耐熱性、耐火性能にも優れていますが、若干価格が高い断熱材です。

なお、ロックウール(岩綿)をアスベスト(石綿)と同じものと誤解されることがありますが、全く別の物質で、アスベストは天然鉱物繊維で、ロックウールは工場で生産された人造鉱物繊維です。

セルロースファイバーは、天然パルプやリサイクルした古新聞を粉々にしてホウ酸を混ぜ合わせた自然素材を原料としているため環境に優れた断熱材と言われています。

天然の木質繊維の持つ高い調湿効果があり、湿度が高くなれば水分を吸収し、低くなれば放出し内部結露を防ぐことができ、更に吹付けで施工されるため、密度が高く防音効果や断熱性能が優れているなどの理由から、セルロースファイバーの採用をご提案をする工務店も増えてきました。なお、価格はロックウールよりも高い断熱材です。

その他、発砲プラスチック系断熱材があります。
スチロール樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂などを、原料にした石油製品に発泡剤を混ぜ合わせて板状にした断熱材です。

発砲させた細かい泡の中に空気などを閉じ込めることによって断熱効果を得ることができる材料です。一般的には繊維系断熱材よりも断熱性能が高いと言われており、外断熱工法や軸組みパネル工法などに採用されるケースが多いようです。

断熱材は、同じ材料であれば厚みが増すほど性能が良く、価格も高くなります。また、どんなに性能の良い断熱材を使っても、施工が悪くては断熱材が持つ効果を十分に得ることができないため、慎重な工事が求められます。

断熱材を選ぶときは、現在ご検討中の工法に適しているかどうか、ご予算とのバランスなど総合的に判断して選ぶことが大切なため、一概にどれが良いとはいえませんので、提案いただいているグラスウールのメリット、デメリットも含めて、ご依頼中の建築士の方にご相談されることをお勧めいたします。

補足させてください(1)
名前:まさしさん(2006/5/15)
度々失礼いたします。

ザハウス様の仰ることに間違いはないと思います。
しかし、お立場上どの断熱材がいいとは言いずらいかもしれません。

そこで私自身の経験から、グラスウール(GW)、ロックウール(RW)、セルロースファイバー、ウレタン、ヌレート、フェノール、ポルエチレン、ポリスチレン、それぞれについて、材料の性能と特性を書き込んだのですが、あまりに長文になりすぎ、UPした際、字数オーバーで消去されてしまいました

したがって、とりあえず簡単にGW(グラスウール)とRW(ロックウール)の比較をします。(残念ながら建築士の中でもこの両者の違いを詳細に判っている方は少ないように思います。)

私自身は両者はまったく別の製品だと考えています

1.溶融温度とそれによる防火性能
 GWの融点は約500℃なのに対し、RWの融点は約700℃以上です。これは基本的に原料が違うためであり、この融点の差、ならびに前記700℃付近という温度は、建築基準法にも謳われる通常の火災を想定した火熱温度に近く、結果不燃性能を含む防火性能に対して両者には大きな差があると考えています。
500℃で熔けるものが700℃の不燃試験になぜ合格しているのか、甚だ疑問です。
私はこの内容について建基法に定められた試験により、その不燃性能について自身で検証し、メーカーや評価機関、国交省にも質問を投げかけておりますがいまだに「コメントできない」「当方には関係がない」等の回答ばかりです。いかにも建築業界らしいといえなくもありません。国土交通省ホットラインステーションとはなんのためのシステムでしょうか?

2.製品の密度
 これも実は想像以上に大きな差です。GWは通常の住宅用では10k(kg/m3)?16kですが、RWは40k?60k程度です。これら無機繊維の断熱性能(熱伝導率)は80?100k程度にピークがあるため、その性能については一目瞭然です。また更に重要なことは、GWは間柱等に押し込む際、その低密度からかなりの割合でつぶれてしまうことです。何もないところでは適度の復元力がありますが、施工された後の復元はほとんど期待できません。したがって、つぶされ例えば密度が2倍になったとしても熱伝導率はさほど変わらず、厚みだけが半分になりますから、肝心の熱抵抗(最終的な断熱性能)は半減してしまいます。
RWについても同様のことがいえなくもありませんがGWとの比較でいえばその差は歴然です。
またこのことが理由か定かではありませんがGWの包材(特に住宅用)には密度や厚み表示がほとんどありません。こうしたことはやはり建築業界の”いいかげんさ”ととられても仕方がありません。

3.表面処理剤(バインダー)
 これは前にも書いたとおりですが、GWはフェノール/尿素/ホルマリン系ですが、私の分析した限りではRWはフェノール/ホルマリン系です。両者ともこの他に撥水剤等も添加はされていますが、やはりその量からいっても尿素の影響はかなり大きいと考えられます。吸水性については様々な見解があることは承知のうえですが、GWの吸水(吸湿)による断熱性の低下は長期にみればかなり深刻なものと考えます。

4.繊維の太さ
 GWは平均繊維系が約7?8μ程度に対しRWは約5μ程度です。(あくまでn=1000の平均であり製法上RWのほうが太細が混在しますし、ショットと呼ばれる玉状のものも含まれます)しかし繊維径が約2/3ということは同じ真比重、重量の場合、繊維の総長さは2倍以上ということになります。(ちなみに真比重はGW:約2.5、RW:約2.7前後)したがって繊維で構成される微細な空気の部屋は当然RWのほうが多いことになり、それだけ断熱性が安定して良いということになります。前述のとおりそのうえ製品密度が違うのですから断熱性能についてはいうまでもないと思います。
またこの繊維の量が多いことは、製品密度と併せて前述の施工の際の”つぶれにくさ”にも影響してきます。

補足させてください(2)
名前:まさしさん(2006/5/15)
5.繊維強度
 あまり知られていませんが、GWの原料はアルカリガラスですが、繊維表面に水分が吸着すると、その繊維強度(引張り)は著しく低下します。築30年程度の解体された家屋のGWを見ていただければよいのですが、手で簡単にボロボロになってしまう場合も見られます。しかしRW繊維では上記のような低下はほとんど見られません。

6.コスト
 実はkg単価でいえばRWのほうが安いのです。しかし製品密度が3?5倍程度差がありますからトータルでRWのほうが高くなるのは当然です。しかし、実際に断熱材だけでどの位差がでるものなのか、是非業者様に見積っていただくことをお勧めします。
場合によっては「断熱材だけでは見積れません」といわれるかもしれません。しかし当然ながら実際は見積れるのです。材工でいくら位高くなるのか、建物全体に対してどの程度の負担増になるのか明確にされることをお勧めします。

7.価格カルテル
 昨年のGWメーカーの公取違反で犠牲になったのは我々一般の消費者です。それもはじめてではありません。しかし、メーカー側はやはり販売店へのお詫びが先のようです。少し論点がずれますが、このような業界にはやはり一般消費者が厳しい態度を示さなければいけない時代だとも考えます。
もちろんRW業界に絶対ないのかどうかはわかりません。

この他、ご予定地が(準)防火区域?や工法?等ぽぽさんに確認したいことは多々ありますが、とりあえずGWとRWの簡単な比較は以上です(字数が許せば更にあるのですが取り敢えず今回はここまでとします)。

最後にセルロースファイバーについてですが、確かに欧米では結構使われていますし、日本でも大手のハウスメーカーが使い始めています。
しかし、工場で充填すれば別ですが、実際現場で施工するのを見た印象では、個人的にはやはり壁の隙間に開繊した繊維を均一に吹き込む工法には無理があると思います。またこうした吹き込みには必ず”充填物の沈降”がつきものです。更には工賃もGWやRWの2倍以上と聞きます。
しかし逆に天井の断熱には良い面もあります(詳細は別途)。結論としては天井以外、私個人はお勧めできません。

尚、私自身は特にRWを拡販しようとする気はありません。あくまで消費者としての客観的な評価に基づく意見です。
また、融点という表現や次世代省エネ基準の断熱工法など、ご異論もあるかもしれませんが、ここではごく一般的な相違点を書かせて頂きましたのでご了承ください。

遅くなりまして。。。
名前:ぽぽさん(2006/6/19)
ザハウスさん、まさしさんこんにちは。

お礼の返信が遅くなりまして申し訳ありません。
学校行事が立て込んでたもので。。
一長一短があるようですので、建築家の方に
詳しく説明を聞いて判断したいと思います。

本当にありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

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