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夏涼しい家の条件

断熱効果があって夏涼しい家の条件とは
名前:さびきさん(2002/9/16)
旭化成のへーベルハウスは、断熱効果の高いALC建材を使用しているので、夏は特に涼しいと聞いておりますが、へーベルにお住まいの方、夏、特に2階、3階の涼しさ度合いはいかがでしょうか?
夏涼しい家
名前:上田 勝さん(2002/9/19)
ヘーベルのALC建材を使用し、窓を一切つけなければ涼しいかもしれませんが、それは現実的ではありませんよね。断熱性が高いということは、外部の熱を外壁や断熱材などで遮蔽して行われますが、それでも熱の大半は窓から入るわけです。

それがアルミの単板ガラスのサッシだと熱を伝えやすいですから、樹脂や木製のペアガラスにしたりして防ぎますが、それでもガラスから入る日射熱はかなりのものです。

その入った日射熱が、今度は断熱性が高いですからなかなか家の外に逃げていかないんですよ。ですから基本的には風通しのよい間取りを工夫すること、カーテン・ブラインド・葦簾・庇・落葉樹の配置を工夫するなどで日射をコントロールすることです。

家の外観も複雑にすればその分熱を受ける面積も増えることになり、天窓なども普通の窓に比べると日射量が多くなりますから北側の暗くなりやすい部屋の採光に利用する程度に留めた方が無難ですね。

また、壁の内装材料を工夫することも一案です。調湿性の高い、例えば珪藻土を使った塗り壁や無塗装の無垢材にすると、湿気を吸収してくれます。湿度が低いと汗が蒸発しやすくなり、蒸発の際に体から熱を奪って涼しく感じます。目に見えるほどの効果というわけではないですけど気分的には違いますね。

涼しい家(上田勝様)
名前:さびきさん(2002/9/21)
上田勝様、ご丁寧な回答有難うございました。今まで、セールスの方の一方的なPRばかりを聞いてきましたので、よくわかりませんでしたが、ご説明を拝見し、氷解いたしました。今まではALCの軽い、強度、断熱性、断火性というのが魅力で、へーベルに限らずACLを使った家にすべきと考えておりましたが、それにとらわれることなく、もう少し自由な枠組みで考えることができるようになりました。

そのような観点で見れば、例えば住宅メーカの家は、快適性、強度、断熱性等も、それぞれどんぐりの背比べのような気がいたします。 小生、長方形の20坪あまりの土地に、3階建て住宅に建て替え(今は2階の木造)を検討しておりますが、3階建て住宅を検討する場合のポイントをご教授お願い申し上げます。(南向きで、間口は2.5です)

三階建てですか
名前:上田 勝さん(2002/9/22)
さびきさん、こんにちは。

近隣の位置関係にもよりますが、周囲を住宅で囲まれた南道路の町屋風の宅地、というところでしょうか。角地であればまだ風通しが期待できるのですが、そうでなければ、室内空気の上昇性質を利用した風通しのよい家を工夫する必要があると思います。空気は温まると上に上りますが、それに引っ張られて周囲から風が入ってくる。

私は3階建てを設計したことがないのでなんとも言えないのですが、構造的なことはともかく、できれば上下階をつなぐ吹き抜け空間が欲しいですね。面積に余裕がないとすると、螺旋階段部分を風の通り道と考えて、そこを中心に各部屋の通風を確保する。そういう形になるのではないでしょうか。螺旋階段上部に開閉式の天窓を作り、煙突効果で窓から風を呼びこむようにするとか。

お部屋の中ではたぶん三階が最も風通しのよい部屋になります。リビングを三階にとり、食堂・ダイニングを二階に、寝室等を1階に配置する。おそらくそのようなイメージでさびきさんもお考えなのではないでしょうか。

3階建て設計のポイント
名前:さびきさん(2002/9/22)
上田勝様早々のアドバイス有難うございました。
ご想定の通り、周囲を住宅に囲まれ、南側(2.5間)は4mの道路。北側はお隣の庭、東、西は、住宅で50cmしかあいていません。3階が最も風通しがよくなると思いますが心配しているのは、屋根から伝わる太陽の熱で、3階はかなり暑いのではないかと思うことです。しかしながら、狭い敷地(23坪)で、車一台のスペースを一階に組み込むと、一階では、車スペースと、風呂、トイレ、玄関、納戸、
2階は、できるだけ広いリビングと小さなキッチン。3階は子供2人の勉強部屋(4畳半程度)、夫婦寝室、小職の書斎という間取りになっています。 これで、延床面積が35坪になり、建蔽率、容積率、ぎりぎりセーフです。

これらの条件を織り込みながら、どのようなメーカー、あるいは素材(ALC,あるいは他の素材)を検討していけばよろしいでしょうか? また、もし、狭小住宅設計が得意な建築家さん等お知り合いがいらっしゃればご紹介賜りたくお願い申し上げます。

お困りのようですね…
名前:上田 勝さん(2002/9/23)
さびきさん、こんにちは。

細かなプランについてはここではご相談に乗れませんが、車庫スペースを考慮すれば車庫上を利用して中二階を作ることも考えられます。床の段差を利用したスキップフロアという納め方もありかとは思いますが、これはどちらかと言うと傾斜地に有利な方法で、狭小地に向くかどうかちょっとわかりません。

あと屋根面ですが、小屋裏利用も考えて三角屋根にすれば小屋裏の風通しを良くすることで屋根面の熱を抑えられます。屋根断熱という方法もありますが、200mmくらいの断熱を考えればかなり日射熱を抑えられます。陸屋根は形状的に一番日射を受けますし、天井ふところが大きくは取れないですから、断熱を十分に考えないとだめですね。

>これらの条件を織り込みながら、どのようなメーカー、
>あるいは素材(ALC,あるいは他の素材)を検討してい
>けばよろしいでしょうか?

予算によります。これぐらいしか言えないですね。狭小地で様々なアイデアを生かして住み心地のよい家を建てるならやはり経験のある建築士なり施工業者を探すしかありません。設計だけやってもらう、というのはこの場合難しいでしょう。設計側も熟練している必要がありますし施工側も熟練している必要があるからです。狭小地の住宅建築、それも3階建となると、通常とは異なる発想が必要なんですよ。

例えば街中を歩いてみたときに、狭小地に興味深い建物を見つけたなら、思いきって設計施工をどこでやったかを聞いて見るのも手だと思います。遠隔地の建築家に頼むより同じ街の中で見つける方が絶対にいいですからね。地元の建築士協会をあたってみるのも手です。

あと、私の知識はせいぜい教科書レベルのものですから、やはり実際に設計施工されている方の話を聞くのが一番ですよ。

アドバイス有難うございました
名前:さびきさん(2002/9/23)
上田様、アドバイス有難うございました。
まず、自分である程度まで勉強してからもう一度相談させていただきます。昨日は図書館で一日、住宅の本を読んでいました。きれいな家の写真ばかりみていて時間が足りませんでしたので、8冊ほど借りてきました。

家を見て歩くというのも、いいアイデアだと思います。
このコーナーで、何気ない上田様の一言に、いままで
考え付かなかったことで、なるほどとうなづいてしまいます。有難うございました。

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