隣地境界線越えの屋根

隣地境界線越えの屋根
piassさん(2011/04/10)

今回、隣の家が建て直しをします。現在の状態は2件が重なるように建っているいる為、隣の家の屋根は稟議境界線より30センチ以上、当家は10センチ程超えているいます。
隣の家を建て直しをするに当たり、家の資金繰りの関係で当家の屋根を切って欲しいとの要望がありました。費用は当家が負担との事。
今まで双方とも重なっていた事及び家が47年も建っていることを主張し、当家が次回建て直すまで待って欲しいのとお願いをしたのですが家の資金繰りの関係で壊さないと銀行?からお金が下りないので無理との事でした。
覚書等で次回建て直し時に境界線を超えない用に約束する等で屋根を壊さないで済む方法はないのでしょうか?
瓦を一列とコンクリートの屋根を撤去するには多額の費用がかかり、困っています。
良い方法があったら教えてください。

ご参考まで
ザ・ハウス(2011/04/17)

piassさん、こんにちは。

お隣さんとの関係は過去・現在・未来と連続的ですので、とても難しいことだと思います。

ご存知かと思いますが法律的な整理から行います。
民法では隣地境界線から50センチを離して建物を建てるというものがあります。しかしながら、50センチ以上、離さないと建物が建てられないということではなく、お隣さんの許可を得なくても50センチ以上離すことで自由に建築可能という意味で、許可さえあればギリギリに建てることも可能ということです。
越境も同様です。原則としてはもちろんダメですが、相手の許可があれば問題はありません。

しかしながら、双方の越境状態が合意され、建築されたのは約50年前のことであり、おそらく書類もないと思いますし、約束をした本人はもしかするといらっしゃらないかもしれません。
法律的には口約束も有効で、以前の土地の所有者が行った約束はそのまま引継がれますので、「お互いに屋根が越境してもいいことにしましょう」という約束は現在でも有効で、piassさんが改善に応じる必要はないし、費用負担の必要もないと思います。

とはいえ、お隣さんとの関係は未来に及びますので、これでは解決になりません。

今回の越境について、実はpiassさんとお隣さんが上手くいっていない訳ではなく、そこに銀行が入ってくるので、ややこしくなっています。
銀行としては、万が一に備えてお隣さんの土地に抵当権を設定しますが、越境をしている土地には買い手がつきにくく、担保価値が下がります。したがって、越境を解消しないと住宅ローンを組めないという話だと思います。

> 覚書等で次回建て直し時に境界線を超えない用に約束する等で屋根を壊さないで済む方法はないのでしょうか?

こちらの案で銀行が許可するかもしれませんね。まずはこちらから試してみてはいかがでしょうか。

しかしながら、銀行が求めていることは、万が一が発生したときに土地が素早く高値で売れること(つまり、その時に越境が解消されていて普通の土地として売却できること)ですので、「piassさんが次回、建て直す時」ですと銀行の意思によって越境の解消ができません。つまり、銀行はpiassさんが建て直す時期まで気長に待つしかなく、その間に土地相場が変動したり、資金の回収が遅くなります。

具体的な内容については、piassさん・お隣さん・銀行さんの三者でご相談いただければと思いますが、銀行の意思で越境が解消できるような約束、例えば「お隣さんが万が一、住宅ローンを返済できなくなった場合、速やかにpiassさんは屋根の越境を改善に協力をしなければならない。工事費用はpiassさんとお隣さんの折半とする・・・」というような内容を追加されてもいいと思います。

いずれにしても銀行が納得しないことには話がまとまりませんので、銀行さんも交えて解決方法を模索してください。

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