地下室の解体と地盤の問題

地下室の解体
Nさん(2008/01/23)

地下室の解体について質問させてください。

地下室付き古屋(2階建て)を解体するときに、地下室も撤去する場合、どちらの方法が地盤に影響しないで済むでしょうか。

・地下室の基礎部分(或いは一部)を残して埋め殺しする。 

・地下室基礎部分を含む全てを撤去して、土、石を埋め戻す。

埋め殺しの方がコストが安いと思われますが、地盤強度は如何でしょうか。
地盤改良の要否と地震の影響を考慮した回答を頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。

ご参考まで
ザ・ハウス(2008/01/23)

Nさん、こんにちは。

>地下室の基礎部分(或いは一部)を残して埋め殺しする。

古い地下室はコンクリートの塊ですので、その上に家を建てると耐震性が高そうに感じられるかもしれませんが、地盤(支持層)と建物が連結されていません。実際に、建物の重量を支えているのは支持層と言われている部分で、表面の土の堅さだけではありません。
建物と建物の接する地面、その下にある支持層、この3つが、しっかりとつながっているか、が耐震性を高める上で大切なことで、地盤改良はこれらをつなげるために行う工事です。

>地下室基礎部分を含む全てを撤去して、土、石を埋め戻す。

埋め戻しをすると、表面の土は柔らかくなります。フカフカの状態ですと上下と上手く馴染みませんのでおそらく地盤改良をすることになります。

コストとしては、地盤改良を行う可能性の高い「埋め戻し」をする方が高くなるようにお考えだと思いますが、「古い地下室を残す」場合でも(地盤の状態や建物の形にもよりますが)地盤改良を行わない可能性はそれ程、高くないと思います。
また、今回は古い地下室を残し、建築に問題がなかったとしても、将来、建て替えをする時、古い地下室が邪魔になるかもしれません。或いは、土地を売却をする場合、地下の埋設物は売主の責任で撤去するのが通例です。つまり、撤去コストは、かなり高い確率で発生するもので、今回、撤去を見送ることはコスト負担を先延ばしにしただけになりそうです。

「古い地下室を残す」のメリットは撤去コストの先延ばしということになると思いますが、耐震性でのデメリットは大いに考えられます。前述のように、建物・地面・支持層がつながっていることが大切としましたが、「古い地下室を残す」と地面は、コンクリートの塊がたくさんある場所・ない場所が分かれてしまい、建物の重量を支える地面のバランスが悪くなり、不等沈下などの原因になります。

いずれにしても、地盤との関係で決まることですので、まずはしっかりと地盤調査をすることから始めていただくことをおすすめします。

お礼
Nさん(2008/01/23)

迅速かつ詳しい回答をどうもありがとうございました。 
不安の種が一つでも残っていると、何があったときに取り返しがつかないと困るので、完全撤去で進むことを考えています。

大変参考になり、どうも有り難うございました。

その後の土地の利用はどのようにお考えですか?
解体のウエノさん(2009/07/06)

土地の利用についてたとえば埋め殺しをしても全く問題がないのであれば埋め殺しが安くて、地盤的にも問題ないと思います。
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