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住宅着工遅延と当初予算と見積額の乖離

住宅着工遅延と当初予算と見積額の乖離
名前:アーキさん(2014年4月7日)
注文住宅にて家を建てようとしています。土地の売主が工務店ということもあり、建築条件はついていなかったのですが、何かの縁と思い、MSという工務店に頼むことにしました。

私は建築設計を生業としているので、昨年の7月から打合せを始め、平面、立面図等のスケッチを工務店に渡し、まずは見積もりを早期に出すように依頼をしていました。当然、工務店から設計実務を行う設計事務所を外注という形でこちらが費用を出して選定もしていました。が、待てども待てども出てきません。工務店に早くするようにと言うと、仕様を全て決めないと見積もりできませんと言います。

こちらからは外部仕様、内部仕様をある程度指定した資料を図面とともに渡し、今現在の間取り図面も7月ごろに渡したスケッチとほぼ変更がない状況なのです。
結果、約束していた引渡し期日を当初は今年の3月末ということでスタートを切りましたが、見積もりが今年の3月に出てきたという始末です。

その見積額も当初予定をしていた金額を1000万近く上回っています。
その金額で了承するわけには当然いかず、工期遅延も含め、代償を検討しなさいと言っていますが、特に返答がありません。

当初の予算も工務店の社長が口頭にて言ったに過ぎませんが、見積もりが出ない以上、その金額を信用する以外ないのです。
銀行からの借り入れ予定もその金額にて銀行と話をしており、その窓口となっているのはその工務店なのです。

家族も引越しの予定がどんどん伸び、もう待てないという状況下の中、今後、どのように対処すればいいか悩んでいます。
裁判をおこすことも視野に入れていますが、できればそのようなことをしてまで自宅を持ちたくないのが実情です。何かいい方法はないでしょうか。
他の工務店の検討もお考えになってはいかがでしょうか
名前:ザ・ハウス(2014年4月8日)
アーキさん、こんにちは。

ご計画の進捗が遅れていらっしゃるとのことで、大変お困りのご状況とお察しいたします。

本来、見積り提示に時間が掛かるのであれば、工務店さんが見積りを受ける際に説明をするべきでしょうし、事前ではなかったとしても、作業中に遅れることが分かったのなら、工務店さんから連絡をするべきだったのではないかと思います。

詳しいご事情は分かりかねますが、消費税の駆け込み需要の影響で、工務店さん側の体制がキャパシティを上回ってしまっているのかもしれません。

また、今回のご計画にアーキさんがどのような立場で関わるのかを工務店さんが正しく理解しておらず、どう対応したらいいのか混乱している可能性も考えられます。

もし今回、設計者のアーキさんが平面、立面、内外装の仕上げだけでなく、実施設計を含めたすべての設計内容を規定して見積りをご依頼されたのであれば、工務店とっては、外部の設計監理者から「施工のみ」を請ける前提で見積りの依頼を受けたという認識で見積りを行うと思います。

一方、平面、立面、内外装の仕上げなどの基本設計のみをアーキさんが行い、実施設計は工務店に委ねる形で見積りを依頼したのであれば、一般のお客様から「設計と施工」の両方の依頼を受けた形とほとんど変わらないご認識で見積り作業を行うのではないかと思います。

そのご認識の違いによっては、工務店さんが見積り作業をする上で求める情報と見積りの精度が異なる可能性があります。

まず、アーキさんが今回のご計画にどのような形で関わるのかを改めてお伝えいただき、その上で、もし工務店さんが異なるご理解をしていらっしゃるようであれば、ご認識を正していただく必要があると思います。

その上で、見積りの遅れがどのような理由によるものなのかを工務店さんにご説明いただき、ご納得のいかないご説明しか得られない場合には、その工務店とは契約を結ばず、他の工務店さんの検討を始める必要があるのではないかと思います。

ただ、まだ見積り段階で契約を締結していない状態のようですので、工務店側に工事遅延の責任を問うというよりも、現段階では、商談過程での不備を工務店さんに苦情としてお伝えするのが妥当ではないかと思います。

今まで要した時間を取り返すことができないのは残念ですが、工事に入ってから、またお住まいになってからもご不安が残る中でその工務店さんとご契約を結ぶのは、今以上に傷口を広げてしまうことになりかねません。

他の工務店さんをご検討されることも見据えて、今一度、現在、見積りを依頼している工務店さんに、見積りが遅れた理由とアーキさんの関わり方への正しいご理解を求めてみてください。

断熱等級4と断熱等級3の違いを教えてください。
名前:アーキさん(2014年4月20日)
現在、建築予算が合わなく、元々断熱等級を4で計画し、見積もりを取っていたのですが、予算の関係で断熱等級を3に下げようと思っています。4と3ではどの程度の違いがあるのでしょうか。また、省エネ等級と断熱等級の考え方を教えてください。よろしくお願いいたします。
断熱等級と省エネ等級について
名前:ザ・ハウス(2014年4月21日)
アーキさん、こんにちは。

省エネや断熱にはたくさんの基準が出てきますので、混乱してしまうのもうなずけます。

まず、断熱等級4と断熱等級3の違いについてですが、あくまでも参考になりますが、1992年の「新省エネルギー基準」の家の場合、年間7万4704円の光熱費がかかり、1999年の「次世代省エネルギー基準」の家の場合、年間5万1098円の光熱費がかかるというデータがあります。

※経済産業省「次世代省エネ住宅普及促進事業研究会」調べ。東京都、4人家族が暮らす延床面積126平米の一戸建て住宅をモデルとして1年間 の生活(発熱)スケジュールを設定。同一モデルで断熱仕様を各省エネ基準に従った場合の冷暖房負荷を算出後、冷暖房費を求めたもの。

仮に「新省エネ基準」を断熱等級3相当、「次世代省エネ基準」を断熱等級4相当と考えた場合、光熱費に換算すると年間2万3606円の差が生じると仮定することができます。

また、「省エネ等級」と「断熱等級」についてですが、この2つは計算方法が異なります。

平成27年3月まで適用される「省エネルギー対策等級」は、熱損失係数(Q値)、夏期日射取得係数(μ値)を指標とした基準です。

一方、平成27年4月の改正省エネ基準に先行して適用される「断熱等性能等級」(平成26年2月25日から適用)は、外皮平均熱貫流率(UA値)と冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)を指標とした基準です。

詳しい解説は下記のホームページにありますので、ご参考になさってみてください。

※住宅性能評価・表示協会のホームページ

http://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/pdf/jyutakuseido_minaoshi.pdf

※国土交通省のホームページ

http://www.mlit.go.jp/common/001012880.pdf

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