ハウスメーカーの自由度

メーカーの注文住宅
名前:メーカーの注文住宅さん(2012年11月19日)
こんにちは。以前から疑問に思っていたのですが、メーカーの注文住宅も「一から」造ることができるのらしいのですが、

その「一から」というのは、建築家に依頼同様の一からなのでしょうか?

私達も結局、メーカーにするつもりでいるのですが、ホームページ等見ていると、この建築家が建てましたという写真がたくさん掲載されています。メーカーの中の建築家ですから、ある程度の規制はあると思うのですが、どの程度の建築家らしい仕事をして頂けるのでしょうか?メーカーは営業マン中心とのイメージが強いです。

また、モデルハウスにお伺いした時に「おいくらでお考えでしょうか」とよく聞いてきます。私達はそこのメーカーの特色をまず知りたいし、どの程度の価格でどの程度の家が建つのかを知りたいのです。

紹介もなく、新規で伺うとこのような対応なのでしょうか?

ハウスさんのご存じな範囲でご意見お聞かせくださいませんか。

よろしくお願い致します。

自由度は全く異なります
名前:ザ・ハウス(2012年11月20日)
「メーカーの注文住宅」さん、こんにちは。

結論から言いますと、設計監理だけを行う建築家が建てる場合とハウスメーカーに属する建築家が建てる場合とでは、「一から」と言っても自由度が全く異なります。

設計監理だけを行う建築家が建てる住宅の場合、工法や仕様などの制約が全くない状態で設計を行います。まず最初に自由に家のプランを描き、そのプランが構造的に成立するための構造や工法、部材を選定するという順序になります。

一方、ハウスメーカーの場合、そのハウスメーカー毎に標準化された工法を持っていますので、設計監理だけを行う建築家の場合とは反対に、まずその構造、工法毎のルールがあり、それに基づいてプランを描くという順序になります。

つまり、ハウスメーカーの「一から」や「自由設計」という言葉は「ある一定のルールの範囲で」という前提が伴いますが、設計監理だけを行う建築家の場合、文字通りゼロベースでの設計になります。詳しくは、下記の記事もご参考にご覧ください。

参考:ハウスメーカーのメリット・デメリット

参考:プラン作成/ハウスメーカー

また、「建築家」という言葉は資格名ではないので、誤解を恐れずに言えば、名乗れば誰でも使えてしまう呼称です。

参考:設計事務所って何?

特定の工法の制約を受けずにゼロベースで設計を行うには、施工から独立していることが必要です。しかし、ハウスメーカーに所属する建築士はその組織内のルールやハウスメーカー毎に決められた構造、部材の制約の中で設計を行うため、設計監理だけを行う建築家と比べてどうしても自由度は低くなります。

ただし、「メーカーの注文住宅」さんが求めている自由度がそのハウスメーカーの規定内で満たされるのであれば、建築家の住宅と比較して自由度が低くても制約にはならないでしょう。

モデルハウスに行くとご予算を尋ねられるとのことですが、ハウスメーカーの営業マンとしては、お客様のご予算が自社の商品の価格と大きくかけ離れていないかを確認したい気持ちが大きいのではないかと思います。

また、注文住宅の価格は、敷地条件や施主の要望によって異なりますので、敷地の状況を調べたり、施主の要望を詳しく聞いた上でなければ正確な価格を出すことはできませんし、予算を聞いて、その中で可能な提案をしたいという気持ちもあるのではないかと思います。

でも、こうしたプロセスを経なければ価格が分からないとなると、どうやって検討を始めたらいいのか困ってしまいます。そこで、誰がどんな敷地の条件下で建てた場合にも通用する価格の「ものさし」として示されるのが「本体価格の坪単価」です。

参考:注文住宅の坪単価

また、展示場で「いくら位掛かりますか?」と聞くと、「本体価格で坪単価○○万円からです」ということを言われることが多々ありますが、本体価格の坪単価だけでは家は建ちませんので、実際に家が建った「結果としての坪単価」を尋ねてみてください。

結果としての坪単価については、各ハウスメーカーが公表している数値から坪単価を試算した資料がありますので、こちらもご参考にしてみてください。

参考:ハウスメーカーの坪単価一覧

なお、これらの営業マンの対応については、特に紹介の有る無しには関係はなく、お客様のご要望を伺う一環として通常行われる対応ですので、特にお気になさる必要はないと思います。

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