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建築家の計画期間

時間について
名前:疑問マンさん(2001/5/26)
最近、家を建てることを考え、建築家さんの工期について疑問なのですが、しきりに1年以上と書いていますが、プロなら、家の事が全部解かっており、手順・段取りがこうすれば早くなるということも解かっているにもかかわらず、なぜこんなに時間がかかるのでしょうか?
結局工事についてのみ考えると、人件費が一番高くかかると思うし、そこをハウスメーカー並にとはいいませんが、手配のスピード早くする努力さえすれば、総工費では安くていい物が出来ると思うのですが間違ってますか?
おはようございます、疑問マンさん
名前:ザ・ハウス(2001/5/26)
おはようございます、疑問マンさん。

工期は規模にもよりますが、おおよそ5?6ヶ月位が平均的だと思います。しかし、ここで言う「工期」とは工事期間のことです。ハウスメーカーさんや、工務店さんの設計・施工でも、極端な例を除けば、「工期」は建築家で作る場合とほとんど変りありません。(極端な例というのは3ヶ月位でできてしまう、部屋ごと工場で作るユニット工法などがそれです)

疑問マンさんのおっしゃる「1年」というのは、設計期間も含めた、家づくりに必要な「総期間」のことだと思います。ハウスメーカーさんや工務店さんでも、もちろん設計をしなければ工事にかかれませんから、設計期間は必要になります。だいたいこの期間は2?3ヶ月位必要です。つまり設計期間と工事期間を合わせた総期間は7ヶ月?9ヶ月位必要になる訳です。一方、建築家の設計期間はだいたい5?6ヶ月位です。つまり設計期間と工事期間を合わせた総期間は10?12ヶ月位必要になります。

それではなぜハウスメーカーさんや工務店さんの設計期間と建築家の設計期間に違いが出てきてしまうのでしょうか?

それは、設計の下地がすでに出来ているか、そうでないかの違いです。ハウスメーカーさんには、建て主さんの要望を聞く前に、すでにそのメーカーが設定しているベースがあります。例えば柱の寸法、断熱材の厚さ、表面的な仕上げ材などのベースがすでに出来ていますので、ここから設計をスタートできるのです。つまり、お客様のご希望、状況、ご予算によって選択可能な範囲が「すでに決まっているベースの範囲」に限られてしまうことになります。

一方、建築家に依頼する場合は、お客様からお話しを聞く前には、まだ何も決まっていない状態です。つまり、その建て主さんのお土地、要望、ご予算によって、最善の選択をしていきます。あらかじめ決まっているベースがあれば、設計は当然早く進みますし、まったくベースが無ければそれ以上に期間がかかることは、ご理解いただけると思います。

建て主さんにとって、「あらかじめ決まっていることが多い」ことによって得られるメリット、デメリットと、「まったく白紙の状態から設計を始めること」によって得られるメリット、デメリットは、その方の希望や、状況によって異なります。

工期だけに関して言えば、ハウスメーカーのように、現場での作業効率を考慮した設計をされる建築家の方はたくさんいらっしゃいます。しかし、それでも一邸、一邸の設計は必要になるわけですから、設計期間にはそれなりの時間が必要にならざるをえません。

建築家の努力の問題ではなく、もの作りの仕方の違いではないでしょうか?

即答ありがとうございます。
名前:疑問マンさん(2001/5/26)
朝から即答ありがとうございます。
ところで、建築家の方々の実際施工した家をみてみると、個性があり大変興味深いのですが、私が思うに、建築家は想像力豊かであり、次はこんなイメージの「作品」を造りたいという欲求と熱意があると思います。ただ、施主の予算・希望などから変更・変更・変更となってよりいい物を創造していくのであろう、と思います。では、自分の創造しているイメージから考えて、パターン化しておけば、話も早くなるだろうし、無理なものは無理とハッキリ言える=スピードが上げられる。と思ったのですが・・
どっちにしろ、美容室でとても似合わない・頭の形状から考えて、やめたほうがいい、みたいなリクエストを受け入れて後でいやな思いをするより、この掲示板のように即答していただけられたら、そんなに時間はかからないのではないでしょうか?
こんにちは
名前:ザ・ハウス(2001/5/26)
立地条件、予算、ライフスタイル、つまり施主が変れば当然家の姿もそれぞれ変るはずです。

建築家と家を作っていく場合、建築家は、「お客様のご予算のなかで、いかにその施主が満足できる家が実現できるか」を考えます。

自分の作りたい作品がまず前提としてあるのではなく、諸条件を総合的に検討し、専門家として最善だろうと思われることを「施主に提案する」のです。

確かに、疑問マンさんがご指摘の通り、「パターン化しておけば、話も早くなるだろうし、無理なものは無理とハッキリ言える=スピードが上げられる」でしょう。この代表的な例が、ハウスメーカーの家づくりと言っても良いでしょうが、一方で自由度や選択肢が限定されるという弊害があることもご理解ください。

たとえ自由度や選択肢が限定されたとしても、早く家が作れることにメリットをお感じになる人。時間はかかっても、より自由度や選択肢が広い中から家づくりをしたい人。いろいろなお考えの方がいらっしゃって良いと思います。ここでは書き尽くせないこともたくさんありますので、よろしければぜひ一度、ザ・ハウスへお越しください。

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