建築家と担当者(1)

確かに一人ですべてをやることは難しいことはわかるのですがなんか不信感みたいものを感じました。こういったケースは多々あるのでしょうか?

一般の設計事務所は、ハウスメーカーと違い営業活動をして物件を取るという活動をしていないのはご存知だと思います。その代わりにセミナー、講演などでアピールすることは必要だと思います。代表の方が自ら講演会などは「営業活動の一環」だとおっしゃっている方もいるそうです。
自分は建築家の下の方と言っても昔でいえば弟子にあたると思っていますので、考え方などは、建築家と変らない。もしくは、プラスアルファの考えを引き出せるのではないかと思っています。もちろん最終的なチェックは、建築家さんがすると言うことが前提ですが。。
最初の打ち合わせの際にどういったお話がされたかはわかりませんが、主担当が誰になるかと言うことは率直にお聞きなさったほうがよいと思います。



私の場合,時々アシスタントのかたとコミュニケーションがうまくいかなくて…。実は現場でいくつかデザインに関わる要素について,アシスタントの人から「これは私の趣味で選んだんです」なんて平気で余計なことを言われたことがありました。また,その中に,こちらが気に入らないものがあって不満を言ったら,露骨にむっとされたこともあります。こういうことを何回か繰り返したために,最後には建築家に対して「私はアシスタントさんではなくあなたに設計をお願いしているのだ!」とはっきり言ってしまいました。
施主が選んだのはあくまでその建築家であり,その人の趣味に共鳴しているんです。裏はどうあれ,他の人にはできるだけ雑音(言葉の上でも設計の上でも)を入れないでほしい,と思います。
効果があったのかは疑問ですけれど,それ以後はちょっと細かいかな?と思うことも遠慮せず,できるだけ建築家に直接電話などで相談してから決めるようにしました。大変ご面倒をかけたと思います。でもやはり世の中図々しいくらいじゃないとだめなのかな,と思ったりしています。

私は現在、建築家を探している最中の者です。先日ある建築家のオープンハウスに参加しました。同時期に2棟開催するほど人気のある方で大盛況でしたが、そこで配られた資料の設計者の欄には、その建築家とスタッフの名が併記されていました。正直だなと思う反面、がっかりもしました。
家自体はその建築家のテイストが感じられるすばらしいものでしたが、今現在20棟以上の仕事をかかえ、スタッフの育成もしなければならないとなれば、仕方ないのかもしれません。

私の知人から聞いた話です。
こちらにも登録されている有名な建築家にお願いして
家を建てたはいいがどうも目立つ事に意識がおありの
建築家だったようです。やはり打ち合わせは最初の数回で
後はアシスタントに任せっきり・・実際に設計図面を書いたのもアシスタントだったようです。幸いにも良い方だったので家作りも問題なく建ったようです。しかしその後、建築家(代表)やれ雑誌に載せたいだのTVにという電話があって雑誌には載せたらしいのですが,その雑誌の紙面に満面の笑みでうんちくを語っている建築家をみて,解せない気持ちになったようです。実際、あれこれ苦労してくれたのはそのアシスタントなのに・・って。セミナー、講演会が営業活動か???
それって何か違うじゃないの。やはり建築家は施主が満足する家を共にして建てることこそが最大の営業だと思いますけどね・・・・
そういった事に意識がいっている建築家ってその内、
足下をすくわれる気がします。

今後、建築家で家を建てたいと思っている方のアドバイスも含めて「プランを選ぶのではなく人を選ぶ」という相性の観点からザ・ハウスさんのご意見も頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

このような問題は、1年位前からよく耳にするようになりました。
建築家からすれば、限られた時間の中で自分を望む一人でも多くの方の家を設計したい、ということだと思います。
始めは、「自分が肝心なところをきちんと押さえれば、作業部分はスタッフに任せても大丈夫」というきっかけなんだと思いますが、忙しくなるにつれて肝心な部分と作業部分があいまいになったり、スタッフが育ってその建築家のテイストを理解してきたので、任せる部分がより大きくなった、となる可能性は十分にあります。
一方、監理まで含めてすべて建築家本人が行う建築家もいらっしゃいますが、このような方は年に設計できる棟数も限られるため、収入を確保するために設計料率も高く、2000万円クラスの設計をお願いすることはあまり現実的ではありません。
結局、施主にとっては
(1)設計料は安いけれどもスタッフが多くかかわる建築家
(2)本人がほとんどこなすけれど設計料が高い建築家
のいずれかを選択しなければなりません。
前者の場合は、確かにスタッフの実力が影響を及ぼす可能性がありますし、施主とスタッフの相性という問題も生じます。
逆に、その分設計料が低めに設定されていますので、結局は両者とも一長一短ということができます。
しかし一番大切なことは、そのようなそれぞれの建築家の仕事の進め方を施主がきちんとご認識され、それぞれのメリット、デメリットを十分にご理解のうえでご契約いただくことです。
「こんなはずではなかった」というのが家づくりには一番禁物です。
ザ・ハウスでも半年ほど前から、建築家とお客様の面談時のチェックシートにこの項目を加え、建築計画に対する建築家本人の関与度合いやスタッフとの連携について、建築家からお客様に必ずご説明いただくようにしています。
ご自分で建築家を探される方は、率直に建築家にお尋ねいただき、あとあと「こんなはずではなかった」というようなことにならないようにしたいものです。