建築家と工務店の関係(1)

建築家と工務店の関係
名前:あすかさん(2001/1/15)
はじめまして。土地はもっておりませんが、家作りに興味をもっております。初心者の質問で申し訳ないのですが、よろしければ教えてください。

1.建築家は工務店をどのように選定するのですか。信頼のおける工務店の情報はどのように手に入れるのですか。

2.家が建った後にクレームが発生した場合の対処はどうなるのですか。例えば施工ミスが後から見つかった場合、施主と工務店が主に打合せすることになるのでしょうか。監理責任の範囲はどのあたりまでなのでしょうか。

3.家を作るためには建築家とのフィーリングが大切なように、家を作った後には工務店との関係が重要になります。間に建築家を挟むことで工務店との関係が薄くなってしまうことはありませんか。

4.建築家経由で工務店に依頼した場合の建築費と、最初から工務店に依頼した場合の建築費には、それほど差が出ないと思ってよろしいですか。

設計監理料(建築家)+施工(工務店)=設計費(工務店)+営業費(工務店)+施工(工務店)

少し長くなりましたが…
名前:ザ・ハウス(2001/1/18)
あすかさん、こんにちは。
ご質問の件ですが、ぜひ参考にしてみてください。

1.建築家は工務店をどのように選定するのですか。

 建築家の意図した図面通りに、しっかりした施工ができるかどうかが問題でしょう。

 情報を得る方法は、過去に一緒に仕事をした建築家から工務店の評価を聞いたり、建築雑誌、インターネットで過去の施工実績を調べたりと様々だと思います。

 具体的にはまず、実際に工務店の方とお会いしてお話しをしたり、計画内容の説明をする中で工務店からあがってくる質問内容などを考慮に入れながら、見積りを依頼するかどうかを判断すると思います。

 次に見積りの内容や、見積り過程での質疑内容などから、図面の理解度、単価の妥当性をチェックしつつ、最終候補を絞ります。

 最終的には「予算に見合う金額で施工を請けることが可能か」ということが重要になりますが、金額だけではなく、以上のような事も総合的に判断して工務店を推薦すると思います。

 経営内容を調べることも大事ですが、公表されている資料では予測不可能なこともあります。また、建設地への近さということも考慮に入れられると思います。

 建築家は工務店の選定にあたって、施主様に推薦はしますが、あくまでも決めるのは建築家ではなく、施主様自身です。だからこそ建築家に推薦理由の説明を納得いくまで説明を受けた上で、判断する必要があります。

2.家が建った後にクレームが発生した場合の対処はどうなるのですか

 建築家に設計監理を依頼した場合、監理責任は建築家にあります。一方で、施工の責任が工務店にはあります。

 結果として起きてしまったクレームなどの問題についてですが、「経験のある建築家」と「建築家との仕事が豊富な工務店」との間であれば、間違いの無い工事をする為の頻繁な図面のやり取りや、問題を事前に解消するためのアイディアを互いに検討する作業が必ずあるはずです。

 ですからご心配の点の多くは、それに至るまでの過程の中で解消されると思います。

3.間に建築家を挟むことで工務店との関係が薄くなってしまうことはありませんか

 家は施主さん、建築家、工務店さんの3者が協力しあって初めてできるものです。どのひとつが欠けても、上手く行くものではありません。経験のある建築家であれば、その重要性を心得ているはずです。

 実際、家をお建てになった方々の様子を見た限りでは、ご心配は不要だと思います。家を建てた後は工務店さんだけでなく、建築家とのお付き合いも大切ですし、建てた後も施主さん、工務店さん、建築家の皆さんで集まってパーティーなどをして家族ぐるみのお付き合いをされている方も多いようですよ。

4.建築家経由で工務店に依頼した場合の建築費と、最初から工務店に依頼した場合の建築費には、それほど差が出ないと思ってよろしいですか

 内容がどんなものかで、建設費は変わってきますので、一概に依頼先の違いで建設費の高い安いを判断はできません。

「建築家経由で工務店に依頼した場合の建築費」と「最初から工務店に依頼した場合の建築費」の「内容」がどんなものかが問題です。
詳しくは、家づくりの基礎知識で紹介していますので、ぜひこちらもご覧になってみてください。
<2005/11/17加筆>現在の当サイトのページ構成では、「知識」コーナーに記述があります。

ご回答くださり感謝いたします。
名前:あすかさん(2001/1/18)
ザ・ハウス様。
素人ゆえの具体性のない質問にお答えいただき、どうもありがとうございました。

1については未知の部分が明らかにされてスッキリしました。工務店の選定においてもお互いが納得できるようになっているのですね(言い換えれば施主にも判断力が求められますが)。

2についてはクレームを発生させない監理と施工を徹底し、仮に問題が起こった場合には、施主を交えて良い方向へ問題解決していく→つまりはクレームにはならないということですね。よく分かりました。

3については現場の目から見る限り、特に問題なしということですね。分かりました。

4については愚問でした。具体的な話にならないと一般論では回答不可能ですよね。改めて「家作りの基礎知識」を読んでみたいと思います。

ご丁寧お答えいただき、どうもありがとうございました。
いずれは建築家と時間をかけて家作りをしたいと思っています。人生のイベントを素敵な建築家さんとマイペースで楽しめることを期待しつつ、貯蓄に励みたいと思います。

こちらこそ!
名前:ザ・ハウス(2001/1/19)
あすかさん、ご返答にお時間がかかってごめんなさい。
分かりづらい文にもかかわらず、ご理解いただいて恐縮です。また、この場をご利用くださいね。
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