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仮住まい

仮住まいとは、建て替えや大規模なリフォームのために、工事期間中に一時的に住まう住宅のことです。

一時的とはいえ、建て替え前の数ヶ月を生活する住まいであり、そのために費用な初期費用も準備しなければなりません。事前に知識を得て、早めに準備をしておくことが重要です。

仮住まいの期間

一般的に、仮住まいの期間は建物の工事期間にほぼ比例しますが、依頼先の違いによっても異なります。

例えば、30坪前後の木造住宅を建てる場合、ハウスメーカーや工務店では4ヶ月~6ヶ月程度、設計事務所の場合で7ヶ月~8ヶ月程度の工事期間が必要です。

<参考>
ハウスメーカーで建てる場合のスケジュール
工務店で建てる場合のスケジュール
設計事務所で建てる場合のスケジュール

また、建て替えの場合はこれらの工事期間に加えて、2~4週間前後の解体工事期間を見込んでおく必要があります。

仮住まいの注意点

仮住まいは一般的な賃貸物件と異なる点が多いため、主に以下のポイントに注意して物件を探すといいでしょう。

(1)物件を探し始めるタイミング

短期入居を前提とした仮住まい専用の物件は数が少ないため、早めに情報収集を始めることが重要です。建替えやリフォームが決まったら、まずは相場観を掴むために物件情報を集め始めるといいでしょう。

なお、遅くとも解体工事に入る1ヶ月前までには仮住まい先の目処をつけておきたいところです。依頼先に工事のスケジュールを確認し、直前になって慌てないように準備をしておきましょう。

(2)どの不動産会社に頼むか

まず、仮住まい用の物件を専門に取り扱っている不動産会社に相談してみるといいでしょう。一般的な不動産会社と比較して、こうした不動産会社は短期入居を前提とした「仮住まい専用」の物件を数多く取り扱っており、仮住まいについての知識、経験にも長けています。
また、希望エリア周辺の不動産会社は、地元の大家さんと親交が深いことも多く、大家さんが短期貸しの相談をしやすいという可能性もあります。

まず、仮住まい専門の不動産業者をあたった上で、時間があれば希望エリア周辺の地元の不動産会社を回ってみるといいでしょう。

(3)どんな物件を借りるか

物件の綺麗さや設備なども気になるかもしれませんが、家財が入りきらない場合は別途トランクルームを借りる必要が生じるため、さらに出費がかさんでしまいます。生活スペースに加えて、お手持ちの家財が十分に収まる広さかどうかもポイントです。
ウィークリー・マンスリーマンションは、比較的物件が新しく設備なども充実していますが、ファミリー向けの物件が少なく、家財の保管は別途トランクルーム等を借りる必要があります。

「多少築年数が経っていても、家財も保管できるような広い部屋」を借りるのか、「使い勝手のいい新しい部屋を借りて、家財は別途トランクルームを借りる」のかに関しては、生活のスタイルや新居への距離等も踏まえた上で判断するといいでしょう。

(4)初期費用はいくらかかるか

物件によっても異なりますが、一般的には、1)敷金、2)礼金、3)仲介手数料、4)前家賃、5)住宅総合保険料などが必要です。入居時には賃料の4ヶ月~6ヶ月分相当額が必要になります。

ウィークリー・マンスリーマンションであれば、敷金や礼金が必要ない物件がほとんどのため、初期費用を安く済ませることができます。
仮住まい専用の物件の中には、短期入居ということが考慮され、敷金、礼金が低く設定されている物件もあります。
しかし、短期入居を前提としていない賃貸住宅は、一般的な敷金、礼金が必要なため、長期で賃貸を借りるのとほぼ変わらない初期費用がかかります。

(5)契約期間と違約金

ほとんどの場合、賃貸住宅の契約期間は2年間に設定されています。
しかし、仮住まいで物件を借りる場合は、契約期間より前に解約する可能性が高いため、契約書に「1年未満の解約の場合は違約金が発生する」などの特約が定められている場合は、中途解約してしまうと予定外の出費につながってしまいます。
契約前に契約期間と違約金について確認を行い、退去時にトラブルにならないように気をつけましょう。

(6)賃料発生日と引越し

引越しについては解体工事の着工日までに行えば問題ありませんが、賃料発生日が早すぎるとまだ住んでもいないのに賃料を支払うことになってしまいます。一般的には申込日から2週間前後に賃料発生日が設定されることが多いため、一般的な賃料発生日から逆算して申込のタイミングを計るといいかもしれません。

上記はあくまでも一般的な話ですので、物件によってはさらに賃料発生日を延ばすことが可能なケースもあります。