住宅とIoT

2018年6月3日

IoTで家の間取りが変わる!?

IoTが実現する「寄り添う社会」

矢野 暁

ザ・ハウス マッチングコーディネーター

1969年、神奈川県出身。 ハウスメーカー、建築プロデュース会社を経て、(株)ザ・ハウスのマッチングコーディネータに就任。住宅、不動産業界に23年間従事し、住宅会社選びやトラブル解決等の相談実績は2500組を超える。「建築知識」、「建築・法律トラブルらくらく回避マニュアル」等の実務者向け書籍の寄稿も多数。

筆者

矢野 暁

今回はIoTと住宅の関係、そしてIoTが住宅に及ぼす影響をもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

その前に少し寄り道になりますが、住宅と設備機器・家電製品の発展について簡単に振り返ってみたいと思います。

住宅と設備の発展にみるIoTの可能性

人が暮らす住宅と、人の暮らしを便利にする設備機器・家電製品はお互いに影響しながら発展を遂げてきました。

過去を振り返ると1950年代には洗濯機が、1960年代には公営団地の登場による生活様式の変化から掃除機が普及し、家事労働の負担を軽減することに一役買いました。

ちょうどこの頃、茶の間が食事室兼台所となり、ダイニングキッチンが住宅の間取りの中心を担っていきます。

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ステンレス流し台の普及とともに、冷蔵庫や炊飯器が一般家庭にも普及していき、その後も、電子レンジ、食洗器などの家電製品が家事労働の省力化や時間の短縮をもたらしたのはご存知の通りです。

このように住宅と設備機器、家電製品は常に密接に関係しながら発展、進化を遂げてきました。

ただし、設備機器や家電製品は30年、50年という長いスパンで考えなければならない住宅よりも耐久年数が短く、また速いサイクルで発展していきます。

これまでの「住宅とIoT」を振り返ってみると、日本ではHEMSやZEHなどの「エネルギー系」の取組みが目立っており、その多くは住宅と設備機器の一体化が必要だったり、大がかりな工事を必要とするものでした。

一方、今注目されているスマートロックやIPカメラなどのIoTは、軽微な工事で安価に導入することができ、手軽にその便利さを実感することができます。

採用時のハードルが低いこともあって、スマートロックやIPカメラなどのIoTは比較的速いスピードで一般家庭に浸透していくことが期待されます。