実家が林業を営んでおりますもので

2018年5月7日

「吉野杉」強さは吉野の自然と人の成せる業

八谷 芳子

ザ・ハウス マッチングコーディネーター

1968年、広島県出身。住宅業界歴22年。分譲住宅会社で不動産仲介、大規模分譲地の現場管理等を経験。2002年に(株)ザ・ハウスのマッチングコーディネータに就任し、過去15年間で598邸の家づくりを実現する(2017年7月末現在)。宅地建物取引士と二級建築士の資格を持ち、特に工務店に関する幅広い知識と分析には定評がある。

筆者

八谷 芳子

家を建てるにあたっては、柱や梁、土台にどのような材を採用するかは重要な検討項目の一つです。国産の杉や桧を採用したいと希望しても「オプションです」とか、「高くなりますよ」と言われて諦めた方も多いのではないでしょうか。

木造住宅(木造軸組工法)の約60%の住宅に集成材が採用されており、集成材の多くは欧州や北米からの輸入材が使われています。

しかし、木造住宅の建築費のうち、構造材(羽柄材を含む)が占める割合は加工費を含めても10%前後、木をふんだんに使った住宅でも20%までは掛からないと言われています。集成材から国産材に変更したとしても5%前後の増額ですので、「国産材は高い」とのイメージが一人歩きしているのかもしれません。

国産材は自生の木を切り出しているのではなく、林業家が50年~100年の時を掛けて育てた人工林から産出されています。日本各地から産出される国産材は同じ樹種であってもその特徴は異なります。イチゴの「とちおとめ」や「あまおう」、お米の「こしひかり」や「あきたこまち」など、イチゴやお米に多くのブランドがあるように国産材も地域の気候や土壌、独自の施業により作られたブランド材が多数あります。

第一回目は、きめ細やかな年輪、淡紅色の美しい色艶、独特の香りの高級ブランド材として有名な「吉野杉」に注目したいと思います。

吉野杉_1