東京都江東区

地域に根差す「かかりつけ医」のクリニック

家を建てようと思った経緯は?

もともとの実家が医院併用住宅で、両親が暮らしており、私はマンション暮らしでした。

築35年の建物は老朽化が進み、タイミング的にそろそろかと常々考えていました。最初は、住宅のみ新築してビル診療という方法も考えました。

そこで、まずマーケティングを行う事にしました。
現クリニックの悪い点や改善点、私を含めたスタッフへの要望やクレーム、新しいクリニックへの要望、地域圏調査など行い、
・クリニックの潜在力はどれくらいあるか?
・潜在力を最大限に発揮するにはどうすればいいのか?
・現状の課題と目標のギャップをどう埋めていくか?
などを考えていくと、父の時代から、地域に根ざした「かかりつけ医」を目指してきた訳ですし、やはりこの下町の地で!という思いが逆に強くなりました。

マーケティング後のイノベーションには古い物を計画的にかつ体系的に捨て去ることが必要です。愛着のある実家でしたが、思い切って建て直すことを決断しました。

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当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

皆さん誰もがおっしゃられているように、私もいくつかのハウスメーカーで色々なプレゼンテーションを聞いて回りました。しかし何かしっくりきません。

どこにでもあるような建築でなく、「○○クリニック」と看板を掲げなくても建物そのものが看板になるような....。そんな医院併用住宅を考えていました。

その時「ザ・ハウス」を知り、相談させていただきました。たくさんの建築家の先生の作品を見せていただく中で、お願いするなら坂本さんと決断するのに時間はかかりませんでした。

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建築家・坂本 昭さんには

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「とにかく何でもいいから箇条書きで希望を伝えてください」と言われ、たくさんの要望を挙げさせていただきました。

その中で必ず必要な物と後からでも加えることが出来る物を明確に分け、予算の中で検討していただきました。もちろん住宅部分は大事ですが、クリニックありきの建築です。

また、完成後は体の不自由な両親と同居することになっていましたので、それらの点が一番大きな部分でした。

実際に生活していかがでしょうか?

父親は、当初自分が建てた家がなくなることに戸惑い気味でしたが、完成後は両親とも大喜びです。

私たちはずっとマンション暮らしでしたから、子供は「家の中に階段がある!」と違ったところに喜びを感じたようです。

家具や小物類にも多大なお気遣い、アドバイスをいただきました。
何においても意思決定する前に一度相談すると、必ず自分が考えていた通りの答えが返ってきて、やはり建築家を決めるのに重要なのはこういった所なんだな…と再確認しました(こんなこと言うと坂本さんに叱られてしまうかも知れませんが...。坂本さんごめんなさい)。とにかく大変満足しています。

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ザ・ハウスを利用しての感想は?

始めからホントに無駄なくことを進めていただき、ありがとうございました。

今後同じことは出来ないであろう大きな、しかも初めての買い物です。
不安だらけでしたが、施主の気持ちを最大限に尊重していただき、安心してお任せできました。

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これから建築家と家を建てる方に一言

一番初め、坂本さんに「建築家は施主の味方です」という言葉をいただきました。

その言葉を2年間信じ続けてきました。その言葉に偽りはありませんでした。

是非、本当の味方になってくれる建築家を探してください。きっと見つかるはずです。

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所在地
東京都江東区
設計
坂本 昭・設計工房CASA
施工会社
(株)TH-1
竣工日
2010年12月
敷地面積
342.83平米(103.71坪)
延床面積
373.54平米(113.00坪)
撮影
小川重雄(2、3、5、6枚目)坂本 昭・設計工房CASA(1、4、7枚目)