素敵に見えた建売住宅が…

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この記事は、実際にザ・ハウスに寄せられたご相談を再構成したものです。

◆ケース

設備などのグレードの割に値段が安く、建物の見た目も周辺環境も気に入ったので建売住宅を購入しました。

住みはじめて数ヵ月後、最初の冬を迎えたある日、床暖房はつけていないのに、いつもより床が暖かいことに気付きました。今まで床暖房のある家に住んだことがなかったので、運転させていなくても普通よりも床が暖かいものかもしれないと単純に思っていたのですが、数日後、気になったので床下を点検したところ、床が暖かかったのは床暖房のためではなく、風呂の排水が床下に流れ込んでいたためでした。配水管の接続がズレていて、風呂から出た温かい排水が床下一面に溜まっていたのです。

調査をしてみると、その土地の地盤が弱いにもかかわらず補強工事をしていなかったため、家が傾き、その影響で配水管がズレて水が漏れていたようなのです。

家そのものは気に入っています。手直しではなく、建て直すことを考えた方が良いのでしょうか。

◆解説

建売住宅などを購入する場合は、外観や設備面のグレードの高さや見た目に目が行ってしまいがちです。逆に家の基礎や骨組みとなっている構造などは、なかなか皆さんが気に留めにくいところですが、暮らしていく人が安全に、そして安心して住むためにはコストをかけなければならない大切な部分です。

いろいろなものに適正な価格があるように、家にも適正な価格というものが存在します。家の見た目や設備のグレードが良いにも関わらず周辺の相場よりも家の値段が安いということは、目に見えないところでコストが落とされている可能性も否めません。

このようなことにならないために、買う前の段階で見えないところまで可能な限り施工の精度を確認する必要があります。といっても一般の方が施工の精度を評価するのは難しいことですので、建築に詳しいお知り合いがいれば同行いただくか、数万円ほどで建築の専門家が調査をするインスぺクションサービスもあります。

万一、買った後で気づいた場合は、すぐに売主に対して無償での修繕を依頼します。親切な業者であれば誠実に対応してくれるはずですので、売主の評判なども購入時の大きなポイントです。

売主が誠実に対応してくれない場合は、すぐに消費者センターや宅建業取引協会の不動産相談所、各弁護士会などに相談してください。重大な瑕疵であれば「住宅品質確保促進法」によって10年間の保証が義務付けられますし、建売住宅の場合は解約も可能です。また民法でも買主が保護されており、個々の設備に関してはPL法が適用される場合もあります。

いずれにしても、引渡しから、あるいは発見してから○年というように、時限が定められていますので、すぐに行動することが大切です。

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