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住宅展示場を見る時のポイント

マンションや建売住宅は出来上がった状態を見てから買うことができますが、注文住宅は、まだ建物が完成していない段階で契約を結ばなければなりません。

では、契約前に実物を見ることができないかというと、ハウスメーカーには住宅展示場のモデルハウスがあります。
しかし、気を付けたいのは、これから建てる住宅はモデルハウスで見た住宅とは全く違うものだという点です。

住宅展示場のモデルハウスを見る時の注意点

住宅展示場のモデルハウスでは、各社の構造的な特徴と標準仕様を理解しましょう。

住宅展示場のモデルハウスの内装や外観、間取りは、そのハウスメーカーが本来持つ建物の特徴とほとんど関係がありません。

例えば、モデルハウスは、そのハウスメーカーが標準仕様としている素材や設備だけで建てられている訳ではありません。
さらに、そのハウスメーカーの特徴とは本来関係のない、家具やカーテン、小物などのインテリアによって建物の印象が大きく変わってしまいます。モデルハウスの内装には、オプション仕様が含まれていることがほとんどですので、担当者にどこまでが標準仕様なのかをしっかり確認しましょう。

また、モデルハウスの外観もほとんど参考になりません。

住宅展示場のモデルハウスは、実際の方位とは関係なく、道路側を南側と想定して計画されることがほとんどです。なぜなら、南側を道路に設定した方が住宅としての「顔」が引き立つからです。道路面には玄関を設ける必要がありますし、南側には部屋を設けるので自ずと大きな窓が付きます。また、2階の窓にはバルコニーも設置する必要が生じるでしょう。こうしたアイテムが道路面にたくさん付くと、外観がのっぺりせずに凹凸が付くため住宅の「顔」が引き立ちます。

しかし、ご自身の敷地が北側の道路に面していたら、北側にはバスルームや洗面所、トイレ等の水廻りが設けられるため、通風程度の小さい窓しか付きません。つまり、住宅展示場で外観を引き立たせていたアイテムの多くは、道路から見えない南側に付きます。これでは、住宅展示場で見たモデルハウスのイメージとは違う外観の印象になってしまいます。

間取りについても同様に、南側道路に面する80坪程度の大きな区画に建てられたモデルハウスが気に入っても、敷地条件が違えば、実際に建つ家とはイメージが異なるものになってしまいます。

住宅展示場を訪れる際には、モデルハウスの内装や外観、間取りに惑わされず、各社の構造的な特徴と標準仕様を理解するようにしましょう。