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キャンセル料(4)

お金を返してほしい!
名前:モツさん(2007/4/25)
昨年春、土地を購入した際、その仲介業者から、1人の若い建築士を紹介してもらったのですが…

その建築士には、何度も何度もしつこいように、「何が何でも予算内で家を建てたい」ということは伝えてありました。
ところが、完成した彼のプランをどこの工務店に持っていっても、「こんな家、予算内で建てられるわけがない!」と門前払い状態…。
結局、彼のプランは捨て、その後、他の建築家に依頼し、今度はトラブルもなく、先日、ようやく着工となったのですが…

さて相談はここからです。
実は、最初に依頼した建築士には、すでに手付金として50万円を支払っており、その一部の返金を求めているのですが、全く応じてはくれません。

こちらも、プラン作成までに掛かった費用は支払うつもりなのですが、彼が言うには「すでにこちらで確認申請書類も作ってあるので、返金するようなお金はない」とのこと。
逆に「不足分を支払え!」と請求されてしまいました。
しかし…

彼のプランが完成した時には、全く工務店も決まっていませんでした。
そのような状況ですから、確認申請等々の作業は「工務店が決まってから…」と、こちらからそれらの作業にストップをかけておりました。

でも、彼が言うには、「ストップをかけられているのはわかっていたが、いつ申請を出してもいいように、こちらで先に作っておいた。準備しておくのは、建築士としては当たり前のことだ!」とのこと。

施主がストップをかけているにもかかわらず、確認申請等々の書類を勝手に準備し、プランがキャンセルになっても、確認申請等々の作業費用を請求するのは、“建築士としては当たり前のことだ”なのですか?
彼の作成したという確認申請等々の書類というのも、こちらの手にも渡っておりませんし、目にもしておりません。
私たちとしては、少しでも返金してもらいたいのですが…

長々とすいません。よろしくお願いします。

ご参考までに
名前:ザ・ハウス(2007/4/26)
モツさん、こんにちは。

> 施主がストップをかけているにもかかわらず、確認申請等々の書類を勝手に準備し、プランがキャンセルになっても、確認申請等々の作業費用を請求するのは、“建築士としては当たり前のことだ”なのですか?

当たり前のことではないと思います。通常は、お互いの合意があって次のステップに進む(それに伴い費用も発生する)のであって、一方の意思だけで進めたとしても請求することはできません。
しかしながら、係争になった場合、お互いの意思がどのようであったかを証明することは難しいことです。例えば、モツさんからの作業の中止依頼と建築士のそれを承諾した旨が文書等で残っていれば証明することができるのですが、口頭での話し合いしかないと、「中止とは聞いていない」、「中止したいという話は聞いたが私(建築士)は同意していない」、「中止したいという相談は受けたが中止に決定したということだとは思わなかった」といった言い逃れができてしまいます。

別の角度からみると、設計契約の有無が問題になります。
正式に設計契約を交わしていないようですが、手付金を支払っており、設計作業を事実上、依頼しているとみなすこともできます。確認申請書類の作成にはモツさんがストップをかけたようですが、建築士はそこまでは「事実上の契約をしている」と誤解しても仕方ない状況です。その状況で、実施設計まで設計が進むと、作業量は手付金の金額を超えることになります。よって、「不足分を支払ってほしい」という建築士の主張も全く的外れではなくなってきます。
この場合もお互いの意思がどうであったかということがポイントになりますが、実際のモツさんの考えが分からない場合、その行動(状況)を評価し、契約関係を成立しようとしていた、維持しようしていたと類推されてしまうことがあります。

このように判断は、どの角度から見るかによって異なってきます。係争になった場合、どちらに分があるかはわかりませんが、100%の勝ち・負けにはならないように思います。

幸いなことに別の建築家に巡り合うことができたようですので、気持ちを切り替えて新しい生活を楽しむという考えもあるのかな、と思います。

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